［天皇杯ラウンド16］甲府 １－４ 神戸／８月２日／JIT リサイクルインクスタジアム

　キャプテンとして初めて臨んだ天皇杯は、ヴィッセル神戸に１－４で大敗。悔しい結果となった。

　昨季、J２ながらに優勝を果たした甲府は、王者として今大会に挑んだ。ただ、ラウンド16を前に、主将を務めていたDF須貝英大が鹿島アントラーズへと移籍してしまう。

　J１で首位を走る神戸を本拠地に迎えた今試合で、キャプテンマークを腕に巻いたのは関口正大だった。
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　前半は完全に甲府のペースだった。前線から連動したプレッシングで相手をハメて、中盤でボールを回収。20分には宮崎純真が先制点を決め、１－０で折り返す。

　しかし後半、大迫勇也、武藤嘉紀といった主力陣を投入し、ロングボールを多用してきた相手に対応できず。４失点を喫した。

　関口も「（後半は）ロングボールに対してしっかり潰しきれず、セカンドボールを拾えなかったこと」を敗因に挙げた。強度が上がった神戸の３トップを捕まえられないまま、時間は過ぎていった。

　須貝の移籍後、関口はJ２第28節・栃木SCで初めて主将として戦うものの、０－３と完敗。続くこの神戸戦も失点を重ねたが、「自分がブレてしまってはダメ」と強調する。

「もちろん自分がキャプテンを務めさせていただいて、勝ちきれなかったことは責任を感じている。次は勝利にフォーカスしていきたい」

　天皇杯連覇の夢は潰えてしまったが、リーグ戦はＪ１昇格に向けて佳境を迎え、９月にはACLも開幕する。ここでＪ１首位の相手と対戦できたことは、大きな経験値になる。

「結果は敗戦となったが、Ｊ１トップクラスのチームと対戦できたのをプラスに捉え、このレベルを基準にして、チームがバラバラにならずにやっていきたい。球際の部分も日々の練習から突き詰めたい」

　これから始まる連戦に向けて、この試合をただの敗戦とするか、それとも財産にするか――。新主将が先頭に立って、チームを導いていく。

取材・文●藤井圭（サッカーダイジェストWeb編集部）

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