「自分が何をやると上手くいくか。そこが大事」
練習が始まる直前、中村俊輔コーチは、その日のメニューが書かれたメモに何度も目を通していた。ほどなくすると、両腕を大きく振りながら、身体をほぐす。前にタタタッ、後ろにタタタッと、軽くジョグ。足もとにあるボールをまたいだり、チョンと動かしたり。現役時代によく見た光景だ。そして、またメモを確認する。
横浜FCで指導者としてのキャリアをスタートさせ、半年以上が過ぎた。コーチという立場で、心掛けていることがある。
「どうやったら選手が上手くいくか。チームがどうやったら上手くいくか。俺個人というよりも、横浜FCのスタッフのなかで、自分が何をやると、チームが上手くいくか。そこが大事。自分の考えばっかりじゃなくて」
現役を退いて、まだ1年にも満たない。「選手との距離が近いから、選手と話したり、いろんなことができる」。そうした立ち位置で指導ができている。
「それはすごく、ヨモさん(四方田修平監督)には感謝しているというか、そういうふうにさせてもらっている。1年目から、あれもこれもやるというよりかは、だんだん慣れていって、自分で見つけてっていう形でさせてもらえているから、すごくありがたい」
まだ学びの段階かもしれないが、自身の“色”を出す時もある。自主練の一環で、個人を育成するプラン「IDP」で何をやるかは、俊輔が考える。
【PHOTO】「伝説のFK弾」も!中村俊輔のキャリアを厳選フォトで振り返る 1997~2022
横浜FCで指導者としてのキャリアをスタートさせ、半年以上が過ぎた。コーチという立場で、心掛けていることがある。
「どうやったら選手が上手くいくか。チームがどうやったら上手くいくか。俺個人というよりも、横浜FCのスタッフのなかで、自分が何をやると、チームが上手くいくか。そこが大事。自分の考えばっかりじゃなくて」
現役を退いて、まだ1年にも満たない。「選手との距離が近いから、選手と話したり、いろんなことができる」。そうした立ち位置で指導ができている。
「それはすごく、ヨモさん(四方田修平監督)には感謝しているというか、そういうふうにさせてもらっている。1年目から、あれもこれもやるというよりかは、だんだん慣れていって、自分で見つけてっていう形でさせてもらえているから、すごくありがたい」
まだ学びの段階かもしれないが、自身の“色”を出す時もある。自主練の一環で、個人を育成するプラン「IDP」で何をやるかは、俊輔が考える。
【PHOTO】「伝説のFK弾」も!中村俊輔のキャリアを厳選フォトで振り返る 1997~2022
「今日の最後のやつ(シュート練習)とかね」
チーム全体でやや心もとない得点力をいかに高めるか。たとえば、試合を通じてシュートが7~8本で、枠内に飛んだのは2本。フィニッシュのさらなるブラッシュアップをIDPで取り組む。
「その2を増やす練習と、2を決める練習があるとして、今日は2を“決める”練習。目の前の相手を抜けずに横パス、じゃなくて」
相手に見立てたダミーをかわしてシュート。俊輔が出し手となり、パスを受けた選手たちが次々とゴールを狙っていく。
IDPを任せられれば、チームの現状に照らし合わせて、あれこれと思案する。
「コンビネーションでセンタリングの日は、サイドの選手も来てやる。先週は背後の動きとかをやった。そういうのにフォーカスして。何がいいかなって。自分がやらなければいけない仕事、責任を持つ仕事も、もちろんある」
現役時代と同様に、アイデアはいくらでもあふれ出てくる。今は、それを指導の場で落とし込み、選手たちの成長と進化を促す。記録的な暑さが続く今夏、俊輔も汗びっしょりになりながら、トレーニングに精を出す。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)
「言っていいか分からないですけど...」久保建英が森保ジャパンのコーチになって欲しかった元代表戦士は? 本人は「危ない、危ない。書かれるやつだ」
「もう100点。反応できない」“名キッカー”中村俊輔がFKを絶賛した日本人選手は?「素晴らしかった」
「誰が見ても抜けている」中村俊輔が絶賛した代表戦士は?「違いを見せられる日本人はなかなかいない」
チーム全体でやや心もとない得点力をいかに高めるか。たとえば、試合を通じてシュートが7~8本で、枠内に飛んだのは2本。フィニッシュのさらなるブラッシュアップをIDPで取り組む。
「その2を増やす練習と、2を決める練習があるとして、今日は2を“決める”練習。目の前の相手を抜けずに横パス、じゃなくて」
相手に見立てたダミーをかわしてシュート。俊輔が出し手となり、パスを受けた選手たちが次々とゴールを狙っていく。
IDPを任せられれば、チームの現状に照らし合わせて、あれこれと思案する。
「コンビネーションでセンタリングの日は、サイドの選手も来てやる。先週は背後の動きとかをやった。そういうのにフォーカスして。何がいいかなって。自分がやらなければいけない仕事、責任を持つ仕事も、もちろんある」
現役時代と同様に、アイデアはいくらでもあふれ出てくる。今は、それを指導の場で落とし込み、選手たちの成長と進化を促す。記録的な暑さが続く今夏、俊輔も汗びっしょりになりながら、トレーニングに精を出す。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)
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「もう100点。反応できない」“名キッカー”中村俊輔がFKを絶賛した日本人選手は?「素晴らしかった」
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