バイエルン・ミュンヘンやマンチェスター・ユナイテッドでプレーしたドイツ代表の元キャプテン、バスティアン・シュバインシュタイガー氏が、ハリー・ケインの去就にズバリ見解を示した。

　７月28日に30代に突入するイングランド代表の現キャプテンは、11歳からトッテナム一筋を貫き、クラブ最多得点をマークするなど、華々しい活躍を続けているが、チームタイトルの獲得はいまだゼロ。契約は来年６月までとなっており、今夏の強豪クラブへの移籍が現実味を帯び、新天地候補にバイエルンなどが挙がっている。

　シュバインシュタイガー氏は英ラジオ局『talkSPORT』の番組に出演した際、ケインが自身の古巣にとっての「ミッシング・ピースになり得るか」と問われると、「100％イェス」と断言。次のように主張した。

「バイエルン・ミュンヘンはストライカーを探している。（ロベルト・）レバンドフスキのような相応しい選手をね。（マキシム・）シュポ＝モティングはバイエルンにとって十分ではない。彼はプランBの解決策であって、もちろんハリー・ケインとの契約を望んでいる。ケイン本人にとっても素晴らしい契約になるだろう」
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　38歳のレジェンドはその上で、イングランド代表のエースが“無冠の帝王”である事実に言及。「彼はサッカー選手としての人生でリーグやタイトルを獲りたいのか、自問自答しなければならない」と選択を迫った。

「彼は家族や友人と一緒にいるのが好きだから、ミュンヘンは最適だ。周囲には美しい地域が広がっていて、家族はすくすく育つし、治安も良い。実際、私もマン・ユナイテッドに行ったから言える。海外での経験は大きな助けになる。人間的にも成長できた。もちろん選手としても、彼の周りにはとても良いチームがあり、とても良い監督がいる。好条件ばかりだ」

　ブンデスリーガ11連覇中の絶対王者に加われば、キャリア初のタイトルが近付くが、プレミアリーグ歴代最多ゴールの記録更新も懸かるケインは、どんな決断を下すのか。

　シュバインシュタイガー氏は最後に「バイエルンは、トッテナムのオーナーが要求するような大金を払うクラブではない。しかし、彼らがストライカーを探しているのは確かだ」と語った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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