三浦知良が６月20日、オンラインで取材に応じた。

　56歳のキングは、今年２月に横浜FCからポルトガル２部オリベイレンセへ期限付き移籍。最長となる27分間出場した最終節ではマン・オブ・ザ・マッチに選出された。

　久しぶりの海外でのプレーを「ブラジルの選手も多かったですし、グラウンドの中でコミュニケーションは取れていた。向こうでもリラックスしてやれていた」と振り返ったカズは、ポルトガルリーグの競争力についてはこう語った。

「外国人枠がフリーということもあって、ブラジル人が基本的に多い。フランス人も僕のチームにもいましたし、１部にも２部にもアフリカ系の選手も多いです。オーストラリアの選手から、本当に色んな国の選手がいて、それも若くて、ギラギラした選手が多いですね。

　サッカーも非常にアグレッシブで、ゴールに向かうパワーがある。ゴールに向かうことが、まず正解。そこへ向かう気持ちがあれば、選手を褒めるというか。監督にしても、サポーターにしても、前に進めてくことを優先順位として持っているので、その辺は競争力も含めて、フォワードにとっては、非常に良い環境。お互いが攻撃的に試合を進めて、ゴール場面でやり合うチャンスが多いので、フォワードにとっては面白いゲームじゃないかなと思います」
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　シュートが多く飛び交うだけに、GKにとっても成長の場となる。そんな厳しい環境に身を置くなかで、今季はポルティモネンセで正守護神を務めた中村航輔は、見事に日本代表復帰を果たした。

「何回か中村選手の試合を見たんですけど、攻撃されることもやっぱ多いんでね、シュートが飛んでくる数も多いし。実際、僕らの２部のリーグでもそうだし、練習をやっててもそうなんですけど、シュート力というか、シュートの音が違う。キーパーにとっても、非常に成長するには良い場所かなと思いますね。ディフェンスの選手でもやはりペナルティの外から、常に狙ってプレーしているので、キーパーにとっても、非常に面白いんじゃないかなと」

　ポルトガルでのシーズンを終え、注目を集めるのが去就だ。「今後に向けて、どういったところまで話を進めているのか」と問われた際には、以下のように答えた。

「それはちょっと言えないですね。言えないですよ、まだね。どの辺までとかいうのは。でも、どのクラブも誠意を持って話をしてくれてますし、色んな条件面も言ってくれてますので、自分自身があとは決めるだけかなと思います」

　キングカズの次の行き先は、いったいどこになるのか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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