「キリンチャレンジカップ］日本 ６－０ エルサルバドル／６月15日／豊田スタジアム

　森保ジャパンは６月15日、エルサルバドルと豊田スタジアムで対戦。開始１分で久保建英のFKから谷口彰悟がヘッドで先制点を叩き込めば、４分には一発レッドのファウルで獲得したPKで上田綺世が追加点を奪うなど、序盤も序盤から面白いようにゴールが決まり、６－０で大勝を収めた。

　日本代表のキャプテンは、長年に渡って吉田麻也が務めていたが、第二次森保ジャパンとなってからは未招集。３月シリーズで暫定的に務めていた遠藤航が、今回正式に新キャプテンに就任した。しかし、このエルサルバドル戦ではベンチスタートで、代わりに守田英正が腕章を巻いた。

　ポルトガルの名門スポルティングで声価を高めるMFは試合後、キャプテンについてこう思いを明かした。

「あんまり普段と変わらず、落ち着いてやろうと思っていましたし、普段から別にキャプテンマークを巻かずとも、そういった気持ちを持ってやっています。年齢はもう上から数えたほうが早いので、そういう自覚もありますし。ただ、やっぱり改めて巻くと、すごく重みを感じましたし、素晴らしいことだなと。任せられてすごく誇らしかったです。

　森保さんからは、『しっかりいつものように声を掛けて、締めてくれ』と。航君は割とラフに、茶化すじゃないですけど、ちょっと笑いの、アドバイスをくれましたね」
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　親善試合で早々に数的優位になる展開は、あまりに想定外だったはずだ。11人対10人ではテストにならない部分がある。

「ぶっちゃけたところ、レッドは出すなと思ったのか、それともこれはレッドだと思ったのか」と問われると、守田は「すごく難しい質問」と苦笑いを浮かべた。

「いやあ…難しいですよね、やっぱり。うん、まあでも、サッカーなんで。審判が出した答えが全てですし、それをリスペクトしないといけないんで…。11人のままだったらどうなったんだろうなとイメージも持ちながら、ただ自分たちが良い形でプレスをかけて、前からハメに行った結果が、レッドに繋がったのは事実。そこはもう真摯に事実を受け止めて、良かったんじゃないかと自分たちのプラスのほうに捉えていきます」

　11人対11人だったらどんな展開だったのか。気になるところではあるが、いくら考えても答えは出ない。そこにあるのは、日本が過去最高クラスの立ち上がりを見せ、スペクタクルな勝利を掴み取った事実だけだ。

取材・文●有園僚真（サッカーダイジェストWeb編集部）

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