今をときめく“怪物”アーリング・ハーランドが、記録ずくめの加入１年目を振り返った。英公共放送『BBC』が伝えている。

　現地時間６月10日にイスタンブールで開催されたチャンピオンズリーグ決勝で、マンチェスター・シティは、インテルと対戦。ロドリのゴールで１－０の勝利を収め、悲願の欧州制覇を果たすとともに、プレミアリーグ、FAカップと合わせ３冠を達成した。

　驚異の決定力で今季の公式戦で52ゴールを挙げたハーランドは、興奮冷めやらぬなか、インタビューに対応。「信じられない。夢にも思わなかったよ。ノルウェーの小さな町から来た奴にも可能性があると証明できた。これで故郷の若い人たちに希望を与えられるね。信じられない出来事だ」と手応え十分に語った。

「常に自分の人生の周りに良い人がいて、信頼できるのは、とても大切だ。父と母がここにいてくれるなんて、本当に素晴らしいよ。とても幸せだ。２、３日して少し落ち着いたら、きっとこのトロフィーを獲得した気持ちをまた味わいたいと思うだろう」

　チャンスもありながら自身はノーゴールに終わった。ただ、チームの結果が全てとあって、あまり気に留めていない様子だ。

「改善点が多くある。前半は何度か惜しいシーンがあった。イルカイ・ギュンドアンからボールをもらえたけど、彼はジャック・グリーリッシュに渡してしまったからね。良い日なら２点取れたかもしれないけど、今はそんなことは気にしていない。ファイナルで重要なのは勝利だけだ。トロフィーを手に入れるために、チームとしてパフォーマンスを発揮することだ」
 

　また、薫陶を受ける稀代の名将ペップ・グアルディオラにも言及。「彼と一緒に仕事ができるなんて、本当に特別だ」と目を輝かせた。

「僕らは良い関係を築けている。来シーズンはもっと成長できるだろうと楽しみにしているよ。僕はまだ若い。あと何年も残っている。世界最高のコーチである彼から毎日トレーニングを受けられるなんて、素晴らしいよ」

　２年目のジンクスという言葉もあるが、ハーランドは来季、プレミアリーグでのシーズン最多得点をはじめ、様々な記録を打ち立てた今季を上回る結果を残せるか。

　新時代の怪物は「僕らが今シーズンに達成したことを守らないと。そういうものだ。１か月もすれば、全てが忘れ去られる。またやり直さなければならない」とクールに意気込む。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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