サウジアラビア・リーグがサッカー界に革命を起こそうとしている。

　昨年末にクリスティアーノ・ロナウドがアル・ナスルに加入すると、６月７日にはアル・イテハドがカリム・ベンゼマの獲得を発表。アル・イテハドはさらにエヌゴロ・カンテとの契約も内定したと報じられている。肖像権など様々な商業取引を含めた年俸は、ベンゼマが２億ユーロ（約300億円）、カンテが１億ユーロ（約150億円）と超巨額だ。

　アル・ヒラルが年俸４億ユーロ（約600億円）を用意したと報じられたリオネル・メッシは、６月７日にスペイン・メディアでインテル・マイアミへの移籍を公表。獲得に失敗している。ただ、他にもサウジアラビア・リーグが獲得を狙うビッグネームはまだまだ多い。現時点でオファーを送ったと報じられている選手は以下の通り。

【サウジアラビア・リーグが狙う大物一覧】
GK
ウーゴ・ロリス（トッテナム／元フランス代表）
 
DF
セルヒオ・ラモス（パリSG／元スペイン代表）
ジョルディ・アルバ（バルセロナ／スペイン代表）
 
MF
セルヒオ・ブスケッツ（バルセロナ／元スペイン代表）
エヌゴロ・カンテ（チェルシー／フランス代表）
ルカ・モドリッチ（R・マドリー／クロアチア代表）
イルカイ・ギュンドアン（マンチェスター・C／ドイツ代表）
アンドレス・イニエスタ（ヴィッセル神戸／元スペイン代表）
 
FW
アンヘル・ディ・マリア（ユベントス／アルゼンチン代表）
ネイマール（パリSG／ブラジル代表）
ロベルト・フィルミーノ（リバプール／ブラジル代表）
ロベルト・レバンドフスキ（バルセロナ／ポーランド代表）
ソン・フンミン（トッテナム／韓国代表）
リャド・マハレズ（マンチェスター・C／アルジェリア代表）
アレクシス・サンチェス（マルセイユ／チリ代表）
 

　注目すべきは、まず全員が30歳以上なこと。年齢的には大なり小なりキャリア最後のひと稼ぎを考えているタイミングで、巨額オファーで口説きやすい。また、レバンドフスキ、ネイマール、ソン・フンミン、マハレズを除けば所属クラブとの現行契約が今年６月30日で切れるフリーエージェント選手であることも重要。クラブ間交渉の必要がなく、選手サイドとさえ合意すれば契約が可能だからだ。

　実際に何件の契約が完了するかは不明だが、オファーの高さを考えると今後も何人かはサウジアラビア・リーグに流れていくと見られる。今後の動向に注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部