現地６月６日、プレミアリーグのトッテナム・ホットスパーが新監督の招聘を正式発表した。

　スコットランドのセルティックを率いたオーストラリア人指揮官、アンジェ・ポステコグルーだ。契約期間は４年で、スパーズ（トッテナムの愛称）のダニエル・レビー会長は、「彼はポジティブなメンタリティーと速くて攻撃的なプレースタイルを我々にもたらしてくれるだろう」と期待を寄せた。

　さっそく英メディアで盛んに取り沙汰されているのは、セルティックでポステコグルー監督と共闘したFW古橋亨梧やMF旗手怜央、さらにはかつて獲得に乗り出したブライトンのMF三笘薫など、指揮官が高く評価する日本人アタッカーたちの動向だ。

　トッテナムは大黒柱のFWハリー・ケインに退団の噂が絶えず、ほかにもMFイバン・ペリシッチやMFピエール＝エミル・ホイビェアらの移籍も決定的で、スカッドの再編成が急務とされている。前横浜Ｆ・マリノス監督はセルティックで重宝したように、トッテナムでも日本人選手たちを主要ポジションに組み込んでいくのか。目下、大きな注目を集めている。

　韓国代表の絶対エースであるFWソン・フンミンが長く活躍しているだけあって、韓国のメディアとファンのスパーズ愛は尋常ではない。もちろん代表戦やＪリーグなどで対戦して身近な存在だったポステコグルーの監督就任にも興味津々で、大々的に報じられている。

　地元メディア『OSEN』は「親日派のポステコゴグルーはトッテナムの攻撃陣を日本人で埋めてしまうのか？」と題して、次のように伝えている。

「セルティックでオ・ヒョンジュの師匠だったポステコグルーがトッテナムの新監督に就任した。彼は日本人アタッカーに強い関心を持つ親日派であり、2021年４月にセルティックにやって来たとき、真っ先に三苫を獲得しようとした過去もある。当然、昨シーズンのスコットランド・リーグ得点王である古橋も有力な獲得候補だ。はたして彼は何人の日本人選手を連れてくるのか。そして、ソン・フンミンと彼らの呼吸は合うのか。気になるポイントだ」
 

　サッカー専門メディア『Interfooball』は「トッテナムに日本の風が吹きそうだ。古橋と旗手のセルティック・デュオの入団が現実味を帯びている」と報じ、スポーツメディア『Sportal Korea』は早くも三笘とソン・フンミンの共存にも言及。「ポステコグルーが三笘を高く評価しているのは分かるが、ソン・フンミンがいるのに、同じ左サイドに彼を獲るだろうか」と疑問を呈し、「ブライトンにはヨーロッパリーグがある。一方でトッテナムは来季、欧州カップ戦にエントリーしていない。三笘にとってトッテナムは魅力的な挑戦ではないはずだ」と結論づけた。

　はたしてポステコグルーはいかなる補強プランを練っているのか。トッテナムにとっては相当に慌ただしい夏となりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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