バルセロナのシャビ監督が、スペイン紙『SPORT』のインタビューに応じ、去就が注目を集めるリオネル・メッシについて語った。

　アルゼンチン代表のスーパースターは下部組織からバルサ一筋だったが、クラブが抱える財政面の問題により、2021年夏に電撃退団。パリ・サンジェルマンに渡り、世界中に衝撃を与えた。

　その際に結んだ２年契約はいまだ延長されておらず、退団が有力視されるなか、新天地候補には潤沢な資金を持つサウジアラビアのクラブや、古巣バルサが挙がっている。

　以前に「彼が家に戻るのを見たい。真っ先に史上最高の選手の復帰を望んでいる。マイケル・ジョーダンのような『ラストダンス』にファンが興奮するのは当然だ」と口にしていたシャビ監督は、「メッシが戻ってくれば、フットボール面で私たちの助けになることは間違いない。それは会長にも伝えてある」と、改めて復帰への強い思いを明かした。

「彼はまだ決定的な選手だ。ハングリーであり、勝者であり、リーダーであり、別格だ。メッシは何をもたらしてくれるか？ 才能をもたらすだろう。ラストパス、セットプレー、ゴール。ファイナルサードで差のつく選手だ。私たちに多くのものをもたらしてくれることは間違いないが、彼次第だ。結局、現時点ではレオが優位に立っていると思う。

　全てを勝ち取ってきた選手の立場に立って考えるのは難しい。どんな迷いがあるのか。彼の頭の中に入るわけではないから分からない。とはいえ彼との関係は、非常に明確にしてきたつもりだ。門戸は開かれている。彼が来たいと言うなら、私は監督として何の疑いも持っていない」
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　さらに「メッシがいれば、バルサは今シーズンと全く違うものになるか？」と問われた際には、「いや、実質的には同じだろう」と答えたうえで、起用法にも踏み込んだ。

「レオは色々なポジションでプレーできる。偽９番、ウイング、インサイド、さらには基点になり、ラストパスを出す。爆発力はなくなってきているかもしれないが、ワールドカップでは、爆発力のある並外れたメッシを見られた。まだ何年も、非常に高いレベルで活躍できると思う」

　故郷への帰還を強く願う気持ちは指揮官も同じだ。カンプ・ノウで、フットボール史に残るラストダンスは見られるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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