統制の取れた守備陣形を披露
[J1第14節]横浜FC 2-1 川崎/5月20日/ニッパツ三ツ沢球技場
Jリーグは5月20日、J1第14節を各地で開催。ニッパツ三ツ沢球技場では横浜FC対川崎フロンターレが行なわれ、2-1で横浜FCが勝利した。
【PHOTO】横浜FCの出場16選手&監督の採点・寸評。ブローダーセンはまさに守護神の働き。元代表DFをぶち抜いた山下は、井上と共にJ1初ゴール
ボール支配率、シュート数、枠内シュート、パス成功率など、データ上で上回っていたのは川崎だが、勝点3を掴んだのは横浜FCだった。
44分、敵陣エリア内で伊藤翔の浮き球パスを受けた井上潮音が、巧みなコントロールから左足ボレーを突き刺す。
リードを得た横浜FCは、迎えた後半、開始3分で2点目をゲット。自陣からのロングボールに抜け出した山下諒也が快足を飛ばし、最後は相手GKの股を抜くシュートでネットを揺らす。
追いかける川崎は68分、元横浜FCの瀬古樹が古巣相手に見事なFKを決め、1点を返す。86分には、セットプレーから小林悠が決定的なヘディングシュート。しかしこれは横浜FCの守護神スベンド・ブローダーセンのビッグセーブに阻まれる。
その後も粘り強く守った横浜FCが逃げ切り、今季初の連勝を達成して16位に浮上。敗れた川崎は連敗で11位に順位を落とした。
Jリーグは5月20日、J1第14節を各地で開催。ニッパツ三ツ沢球技場では横浜FC対川崎フロンターレが行なわれ、2-1で横浜FCが勝利した。
【PHOTO】横浜FCの出場16選手&監督の採点・寸評。ブローダーセンはまさに守護神の働き。元代表DFをぶち抜いた山下は、井上と共にJ1初ゴール
ボール支配率、シュート数、枠内シュート、パス成功率など、データ上で上回っていたのは川崎だが、勝点3を掴んだのは横浜FCだった。
44分、敵陣エリア内で伊藤翔の浮き球パスを受けた井上潮音が、巧みなコントロールから左足ボレーを突き刺す。
リードを得た横浜FCは、迎えた後半、開始3分で2点目をゲット。自陣からのロングボールに抜け出した山下諒也が快足を飛ばし、最後は相手GKの股を抜くシュートでネットを揺らす。
追いかける川崎は68分、元横浜FCの瀬古樹が古巣相手に見事なFKを決め、1点を返す。86分には、セットプレーから小林悠が決定的なヘディングシュート。しかしこれは横浜FCの守護神スベンド・ブローダーセンのビッグセーブに阻まれる。
その後も粘り強く守った横浜FCが逃げ切り、今季初の連勝を達成して16位に浮上。敗れた川崎は連敗で11位に順位を落とした。
▼横浜FCのチーム採点「7」
「やることがチーム全体で統一されていると思いますし、意思疎通が取れている結果」
自らのJ1初ゴールが、チームのJ1通算100ゴール目となった殊勲の井上は試合後、そう胸を張った。
今季初勝利を飾った今月3日の新潟戦から、4バック→3バックに変更し、つなぐサッカーから堅守速攻へとスタイルを変更した横浜FC。過去J1で6戦全敗だった川崎との一戦は、その決断が正しかったことを、改めて証明した形となった。
守備時はウイングバックが最終ラインに落ちて、5バックを形勢。中央を固めるとともに、中盤の4枚、または3枚も相手の攻撃に合わせてスライドするなど、統制の取れた守備陣形を見せた。
速攻から理想の展開で2点のリードを奪った。地力に勝る川崎は、この日も圧倒的なボール保持で攻撃を仕掛けてきたが、横浜FCにとっては「ボールを回された」というより、どちらかというと「回させていた」という感覚でプレーできていたのではないか。
ここ数試合でのポジティブな結果が、そういったメンタルをも生み出し、それが終盤の猛攻を耐えしのいだ大きな要因にもなっていたことは、想像に難くない。
得点を奪った山下、井上は共に嬉しいJ1初ゴール。チームにとっても対川崎戦はJ1初勝利、J2でも21年ぶりの勝利と、まさに記録ずくめの1勝となった。
新潟に勝ったことで芽生えた「希望」が、前節、柏に勝ったことで「自信」に変わり、そして川崎戦の勝利で、今度はそれが「確信」へ。この日の勝点3は、それぐらいチームにとって大きな勝利となったはずだ。まさに大金星!
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文●垣内一之(スポーツニッポン新聞社)
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「やることがチーム全体で統一されていると思いますし、意思疎通が取れている結果」
自らのJ1初ゴールが、チームのJ1通算100ゴール目となった殊勲の井上は試合後、そう胸を張った。
今季初勝利を飾った今月3日の新潟戦から、4バック→3バックに変更し、つなぐサッカーから堅守速攻へとスタイルを変更した横浜FC。過去J1で6戦全敗だった川崎との一戦は、その決断が正しかったことを、改めて証明した形となった。
守備時はウイングバックが最終ラインに落ちて、5バックを形勢。中央を固めるとともに、中盤の4枚、または3枚も相手の攻撃に合わせてスライドするなど、統制の取れた守備陣形を見せた。
速攻から理想の展開で2点のリードを奪った。地力に勝る川崎は、この日も圧倒的なボール保持で攻撃を仕掛けてきたが、横浜FCにとっては「ボールを回された」というより、どちらかというと「回させていた」という感覚でプレーできていたのではないか。
ここ数試合でのポジティブな結果が、そういったメンタルをも生み出し、それが終盤の猛攻を耐えしのいだ大きな要因にもなっていたことは、想像に難くない。
得点を奪った山下、井上は共に嬉しいJ1初ゴール。チームにとっても対川崎戦はJ1初勝利、J2でも21年ぶりの勝利と、まさに記録ずくめの1勝となった。
新潟に勝ったことで芽生えた「希望」が、前節、柏に勝ったことで「自信」に変わり、そして川崎戦の勝利で、今度はそれが「確信」へ。この日の勝点3は、それぐらいチームにとって大きな勝利となったはずだ。まさに大金星!
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文●垣内一之(スポーツニッポン新聞社)
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