現地時間５月８日に開催されたプレミアリーグの第35節で、三笘薫を擁する７位のブライトンは、降格圏の19位に沈むエバートンとホームで対戦。欧州カップ戦の出場権獲得に向け、確実に勝点を重ねたいところだったが、１－５でまさかの大敗を喫した。

　三笘は定位置の左サイドハーフで先発。前半はボールロストが目立ち、開始34秒で許した先制点も自身のミスからだった。チーム全体で攻撃に厚みが増した後半、終盤にカタール・ワールドカップを彷彿とさせるゴールラインぎりぎりからの折り返しで、得点を演出したとはいえ、個人的にも満足のいくパフォーマンスとはならなかった。

　不甲斐ない思いをしているのは、当然、ロベルト・デ・ゼルビ監督も同じだ。クラブ公式サイトによれば、試合後に「このパフォーマンスを説明するのはとても難しい。とても奇妙な試合だった。30秒で失点してしまった。ブライトン本来の姿ではなく、悪い日だった。日曜日のアーセナル戦でリスタートしなければならない」と反省の弁を述べた。
【動画】三笘のボールロストから開始34秒で失点。終盤にカタールW杯彷彿の得点演出も…

「問題は戦術的なアプローチではない。モチベーションやメンタリティの面で準備不足だったかもしれない。私たちは、慣れない短期間で多くの試合をこなしている。我々はこの課題に取り組まないと。今でも選手たちを誇りに思っている。この結果に責任を持つのはまず、監督である私だ」

　今シーズン途中から指揮を執るイタリア人指揮官は、この敗戦をモチベーションにしたいと締め括った。

「この試合は忘れてはならない。メンタリティを向上させれば、我々にとって非常に重要な日になる。大きな目標に向かって戦うためには、３、４日に１回は試合をする覚悟が必要だ。この試合前まで、私たちは素晴らしいサッカーをし、素晴らしい結果を残していた。今日は、準備ができていなかったので、多くのミスを犯し、前半で試合を失ってしまった。ブライトン本来の姿ではなかったが、きっと改善できる」

　残るは５試合。うち３試合は対戦順にアーセナル、ニューカッスル、マンチェスター・シティと上位３チームが相手だ。過密日程も相まって、非常にタフな戦いが予想されるが、デ・ゼルビのチームは本来の姿を見せられるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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