レアル・マドリーのカルロ・アンチェロッティ監督が４月11日、本拠地サンティアゴ・ベルナベウで行なうチャンピオンズリーグ（CL）準々決勝の第１レグ、チェルシー戦の前日会見に出席した。クラブ公式サイトが伝えている。

　マドリーとチェルシーとCLで３年連続での顔合わせとなる。２年前は準決勝で敗れるも、最多14度目の制覇を果たした１年前は準々決勝で破り、リベンジを果たした。ただ２戦合計５－４で、延長戦までもつれ込む大激戦だった。また、敵将のフランク・ランパードはアンチェロッティがチェルシーを率いた際の教え子と、何かと関係性が深い対戦相手である。

　アンチェロッティ監督は「180分の試合だと考え、上手くやらなければならない。明日で勝負は決まらないが、第２戦を上手く戦うためのアドバンテージを得られる可能性がある。チーム状態は良い。チャンピオンズリーグが再開し、ベルナベウで新たな魔法の夜を体験するための意欲やモチベーションがある」と意気込み十分にコメント。

　そのうえで、因縁のチェルシーについては「昨シーズンに我々を大いに苦しめた。私たちはアドバンテージがあったにもかかわらず、悪い時間を過ごした」と警戒を強める。

「チームやクラブに敬意を払わなければいけない。非常に優秀な選手たちを擁している。彼らは良い時期を過ごしていないが、大きなモチベーションがあるし、ベストを尽くしてくるはずだ。チェルシーはとてもハイレベルなチームだ」
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　よく知るランパードについては「私は63歳で、彼より20年も経験があるが、だからといって、試合中に起こる出来事が変わったりはしない。彼は偉大なコーチであり、選手時代に私が指導した素晴らしいプロフェッショナルだ」と説明。その手腕にリスペクトを込める。

「彼はこのような試合のためにチームをどう準備すればいいかを知っている。こういった場合、経験はあまり関係ないと思う。彼は１週間前に到着したが、チェルシーにいる限りは上手くいくだろう」

　主力の１人、フェデリコ・バルベルデは、８日のビジャレアル戦後（２－３、ラ・リーガ第28節）にアレックス・バエナに暴行を加えたとして、最長で半年の出場停止が下される可能性が取り沙汰されている。イタリア人指揮官は渦中のウルグアイ代表MFにも触れ、いつも通り起用する方針を示した。

「私にはモチベーションが高く良い状態に見えた。彼のことをよく知っている。並外れた特別な人間的資質を備えている。起こった件についてはコメントしたくない。明日は間違いなく、いつも通りに全力を尽くしてくれるだろう」

　会見の最後にはミランのテクニカルディレクターで、同じく教え子のパオロ・マルディーニの名を挙げ、「私にとっても彼にとっても、特にアタテュルク・スタジアムには良い思い出がない。彼とは私の誕生日に会えれば素晴らしい」と語ったアンチェロッティ。来る６月10日、連覇を懸けてイスタンブールで戦うため、まずはチェルシー撃破へ導けるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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