2023年シーズンのJ１リーグが、２月17日にいよいよ幕を開ける。本稿では、18日に敵地で柏レイソルと対戦するガンバ大阪の予想スタメンをお届けする。
【布陣図】先発11人は誰だ!? J１全18クラブの開幕戦予想スタメン
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［試合情報］J１リーグ第１節／柏対G大阪／２月18日／15:00＠三協F柏

　クラブ史上初めてとなるスペイン人指揮官を迎えて、新たなスタイルの構築を目ざすガンバ大阪。１月の始動から、一度も対外試合を公開することなく、ベールに包まれたまま調整を進めてきたダニエル・ポヤトス監督だが、指揮官と選手が揃って口にするのは「支配するサッカー」。

　カタール・ワールドカップのチュニジア代表メンバー、イッサム・ジェバリやイスラエル代表のネタ・ラヴィ、半田陸ら近年ない豪華補強を加えたチームは、当然ながら堅守をベースにした昨季終盤の戦いぶりとは対照的な方向性を目ざす。

　目に見えて分かる違いの一つが、４－３－３のフォーメーションの導入だ。

　日本代表入りを果たした谷晃生が期限付き移籍から復帰したことで、Jリーグで最も豪華な定位置争いを繰り広げるGK陣だが、東口順昭がやはりファーストチョイス。
 

　そしてGKも含めて最後尾からのビルドアップや、選手の立ち位置でボールを動かすポヤトス体制だけに、ディフェンスラインにもその色が見え隠れするが、かつて徳島時代にもポヤトス監督のもとでプレーした福岡将太がアピール中。三浦弦太に代わって、開幕戦のピッチに立つ可能性がある。

　左SBは黒川圭介で間違いないだろう。パリ五輪世代のホープ、半田は髙尾瑠との争いだが、現状では髙尾が一歩リードといったところか。

　そして鍵を握るポジション、アンカーはダワンが有力だ。もっとも、14日に合流したラヴィはまだ100％のコンディションではないが、攻守で強度の高いプレーを披露しており、今後が楽しみな状態にある。倉田秋もベテランらしくインサイドハーフで好プレーを見せているが、現状では山本悠樹と山本理仁が開幕戦のピッチに立ちそうだ。

　順調なチーム作りを進めてきたはずのポヤトス監督にとっての誤算があるとすれば、前線の離脱者か。ジェバリと鈴木武蔵は開幕戦が難しそうで、宇佐美貴史の１トップ起用が濃厚。ウイングには食野亮太郎、山見大登、中村仁郎が候補となるが、逆サイドへのロングボールも用いるだけに、スピードを活かした山見が開幕スタメンに名を連ねてもおかしくない。

　イケイケの攻撃サッカーではなく、守備意識の高さも求めるポヤトス監督の方向性の一端は、確実に開幕戦で見られるだろう。

取材・文●下薗昌記（サッカーライター）

【開幕スタメン予想｜柏】システムは４－３－３が濃厚。左右のサヴィオ＆山田、小屋松＆仙頭の連係にも注目

【布陣図】2023年シーズン J１全18クラブのポジション別最新序列