元日本代表DFの田中マルクス闘莉王氏が、Y.S.C.C.横浜のMF松井大輔のYouTubeチャンネルにゲスト出演。日本代表がワールドカップでベスト８に入るための強化策を語った。

　闘莉王氏は、カタール・ワールドカップでベスト16止まりだった森保ジャパンの戦術を「好きじゃない」とバッサリ。グループステージのドイツ戦とスペイン戦はともに前半に先制点を許しながら後半に逆転したものの、「リスクがありすぎる戦術」「『必然だ』と口にしていた選手や監督がたくさんいたが、偶然のほうが大きいのかなと」「直さなきゃいけない」と指摘する。

　そのうえで、ベスト８を見据えるなら「一か八かのサッカーは、可能性が低い」とし、また日本はブラジルほどのタレント輩出国ではないだけに、世界の強豪国を「真似しなきゃいけない」と提案する。具体的には「日本に一番近いものはやっぱり、スペインなのかな」と提示した。

「自分たちで自分たちのサッカーに合わせていくのが、一番可能性が高い。スペインをモデルにして、プラス、日本人の文化、正確さを活かせるサッカーを作っていく」
 

　そして、「１つのワールドカップは台無しになるかもしれないし、８年くらいを見据えて、やるしかないのかな」と見通しを立てた。

　一方、選手個人については、ブライトンの三笘薫を「日本人選手のなかで、間違いなく一番」と評価。持ち味のドリブルを「教えられるものじゃない。生まれつきみたいなところ。どんな相手でも１対１になると止めにくい。縦もあれば中もある」と分析する。

　さらに、「ドリブルだけじゃない」として得点力にも注目。「間違いなく、新しい10番」と、エースナンバーを背負うに値すると絶賛した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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