１月29日に開催されたFAカップの４回戦で、三笘薫が所属するブライトンは、リバプールとホームで対戦した。

　直近５試合で３ゴール・１アシストを記録している三笘は、左サイドハーフに入り、公式戦７試合連続で先発。移籍を嘆願し、クラブから練習不参加を言い渡されているカイセドはベンチ外となった。

　開始９分、三笘がスピードに乗ったドリブルでアレクサンダー＝アーノルドを抜き去り、左サイドを突破。中央にクロスを送り込むも、得点には繋がらない。

　絶好調の日本代表MFはさらに21分、ファーガソンからペナルティエリア手前でリターンパスを受けると、今度はキックフェイントから左足で自らシュート。しかし、ややインパクトを欠いたシュートはGKアリソンに防がれる。

　その４分後にはエリオットのスルーパスからサラーに抜け出され、大ピンチを迎えるが、相手エースのフィニッシュは枠の右に外れ、難を逃れる。ただ、30分に速攻でサラーに自陣ゴール前まで運ばれると、最後はエリオットに流し込まれ、先制を許す。

　それでもホームチームは39分、ショートコーナーの流れからランプティがシュート。これがダンクの足に当たってゴールに吸い込まれ、前半のうちに同点に追いつく。
 

　１－１で後半に入ると、55分にキレキレの三笘が左サイドを完全に崩し、最後はグロスがエリア内で右足を振り抜くも、大きくクロスバーの上を越える。

　リバプールは直後に３枚替えを敢行。三笘の対応に四苦八苦のアレクサンダー＝アーノルドに加え、エリオットとケイタを下げ、ミルナー、ヌニェス、ヘンダーソンを送り込む。

　終盤にかけては互いに攻め合うなか、迎えた71分には、三笘が意表を突いた右アウトサイドでのクロスで決定機を演出。だが、受けたマーチのシュートはアリソンのビッグセーブに阻まれる。

　その後もスコアは動かず、１－１でタイムアップかと思われたが、後半アディショナルタイムだった。FKの流れから三笘が冷静なフェイントからシュート。鮮やかにネットを揺らし、土壇場で勝ち越し点を奪う。

　ブライトンはこのまま２－１で前回王者リバプールを下し、５回戦へ駒を進めた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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