14日土曜日、1勝点差で2位につけていた明治大が鮮やかな逆転勝利で慶應義塾大を下したことで、早稲田大が優勝するには勝利が絶対条件に。しかも相手は前期負けていた法政大という幾重にもプレッシャーのかかる中、大仕事をやってのけたのは、やはり山内だった。53分、裏に抜けた宮本のボールキープから、右サイドネットに突き刺さる見事な1発。さらに4分後には、圧巻のドリブル突破から2点目を決めてみせた。
試合はその後、2バックにして攻勢を強めた法政大が反撃するも、アディショナルタイムの1点のみに終わり、試合終了。早稲田大の通算26回目のリーグ制覇が決定した。早稲田大の古賀聡監督は、「ここが終わりではなく、これを毎年でも続けていくためのスタートにできるようにしていかなくてはならない」と語り、チームを率いて6シーズン目にしての凱歌を喜びつつも、伝統校の真の復活に向けて気を引き締めていた。
15日の試合で終了した1部リーグは、以下のとおりの結果に。1~5位のチームは休む間もなくインカレ(全日本大学選手権)に向けて気持ちを切り替えることになる。
【22節の試合結果】
[1部]
11/14(土)
順天堂大 3-1 駒澤大(川越/306人)
得点者/順=米田、名古×2 駒=金
慶應義塾大 2-3 慶應義塾大(川越/377人)
得点者/慶=山本×2 明=和泉、柴戸、差波
桐蔭横浜大 0-2 神奈川大(埼スタ3/191人)
得点者/OG、岡田
専修大 0-0 中央大(埼スタ3/358人)
11/15(日)
法政大 1-2 早稲田大(味フィ西/4,170人)
得点者/法=玉田 順=山内×2
国士館大 0-1 流通経済大(味フィ西/3,217人)
得点者/西槇
※左がホームチーム/川越=川越運動公園陸上競技場、埼スタ3=埼玉スタジアム2002第3グラウンド、味フィ西=味の素フィールド西が丘
【1部総合順位】
順位 | チーム名 | 勝点 | 勝 | 分 | 敗 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
1 | 早稲田大 | 44 | 13 | 5 | 4 | 27 | 19 | 8 |
2 | 明治大 | 43 | 13 | 4 | 5 | 38 | 24 | 14 |
3 | 慶應義塾大 | 37 | 10 | 7 | 5 | 40 | 25 | 15 |
4 | 流通経済大 | 36 | 10 | 6 | 6 | 28 | 21 | 7 |
5 | 国士舘大 | 33 | 10 | 3 | 9 | 45 | 29 | 16 |
6 | 順天堂大 | 31 | 8 | 7 | 7 | 32 | 32 | 0 |
7 | 法政大 | 30 | 9 | 3 | 10 | 29 | 30 | -1 |
8 | 専修大 | 26 | 6 | 8 | 8 | 26 | 23 | 3 |
9 | 桐蔭横浜大 | 25 | 7 | 4 | 11 | 32 | 47 | -15 |
10 | 駒澤大 | 23 | 7 | 2 | 13 | 25 | 40 | -15 |
11 | 神奈川大 | 22 | 4 | 10 | 8 | 18 | 27 | -9 |
12 | 中央大 | 15 | 4 | 3 | 15 | 28 | 51 | -23 |
【1部総合成績】
●優勝:早稲田大(19年ぶり6回目)
●インカレ出場:1~5位/早稲田大、明治大、慶応義塾大、国士舘大、流通経済大
●インカレプレーオフ出場:6位/順天堂大
●来季2部降格:11、12位/神奈川大、中央大
【1部個人賞】
●得点王:17得点 松本孝平(国士舘大3年)
●アシスト王:13アシスト 荒木翔(国士舘大2年)
●新人賞:松木駿之介(慶應義塾大1年)、小池裕太(流通経済大1年)
●ベストイレブン:GK=後藤雅明(早稲田大3年)/DF=奥山政幸(早稲田大4年)、金澤拓真(早稲田大4年)、室屋成(明治大3年)、久保飛翔(慶應義塾大4年)/MF=堀田稜(早稲田大4年)、差波優人(明治大4年)、山田融(慶應義塾大4年)/FW=山内寛史(早稲田大3年)、和泉竜司(明治大4年)、松本孝平(国士舘大3年)
【個人賞】(1部、2部共通)
●東京中日スポーツ賞:山本哲平(慶應義塾大3年)
●ベストヒーロー賞:和泉竜司(明治大4年)
●MVP:金澤拓真(早稲田大4年)
●フェアプレー賞:駒澤大学、筑波大学
●特別賞:室屋成(明治大3年)、鈴木徳真(筑波大1年)
●最多出場:奥山政幸(早稲田大4年)、木村魁人(関東学院大4年)、山根視来(桐蔭横浜大4年)