まずは7日、たつのこフィールドと江戸川区陸上競技場の両会場で同時刻にキックオフされた試合は、明暗がくっきりと分かれた。もちろん“明”は国士舘大をエース山内のゴールで退けた江戸川区陸上競技場の早稲田大だ。首位の座を明け渡すことなく最終節を迎えられたことは、大きなアドバンテージだ。
一方、“暗”はたつのこフィールドの慶應義塾大。流通経済大の前に惜しくも敗れ、早稲田大が勝利したために、この時点で優勝の可能性はなくなった。やはり、直接対決で敗れていたことがここにきて影響してしまった点は否めない。
そして8日、がぜん注目が集まったのが、味の素スタジアム西競技場で行なわれた明治大と専修大の一戦。明治大が敗れれば早稲田大の優勝が決まる状況下で、雨中の息づまる戦いはついに87分、差波が均衡を破り、明治大が勝利を収めた。
これにより、優勝争いは最終節に持ち越されることに。可能性があるのは、早稲田大と明治大の2チームのみ。明治大が優勝するには自らの勝利と早稲田大が引き分け以下で終わることが条件となる。明治大の対戦相手は慶応義塾大、早稲田大の相手は法政大で、偶然にもそれぞれ前期に負けた相手と対戦することになる。
1部と2部、21節全12試合の結果は以下のとおり。なお今節の結果により、神奈川大の来季2部への降格、日本大の来季東京都リーグへの降格、産業能率大の来季神奈川県リーグへの降格が決定している。また、2部の昇格争いも最終節までもつれこんでおり、筑波大が次節の勝利で昇格決定だが、条件によって関東学院大、さらには東洋大にも可能性は残る。こちらの戦いにも注目だ。
【21節の試合結果】
11/7(土)
駒澤大 0-4 桐蔭横浜大(BMWス/263人)
得点者/OG、今関×2、石川
流通経済大 2-1 慶應義塾大(たつのこ/1,266人)
得点者/流=ジャーメイン、今津 慶=山本
国士舘大 1-2 早稲田大(江戸陸/553人)
得点者/国=大石 早=田中、山内
11/8(日)
明治大 1-0 専修大(味スタ西/441人)
得点者/差波
法政大 1-1 順天堂大(味スタ西/756人)
得点者/法=永戸 順=米田
中央大 2-1 神奈川大(保土ヶ谷/235人)
得点者/中=古橋、早坂 神=奥田
【1部順位表】
順位 | チーム名 | 勝点 | 勝 | 分 | 敗 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
1 | 早稲田大 | 41 | 12 | 5 | 4 | 25 | 18 | 7 |
2 | 明治大 | 40 | 12 | 4 | 5 | 35 | 22 | 13 |
3 | 慶應義塾大 | 37 | 10 | 7 | 4 | 38 | 22 | 16 |
4 | 国士舘大 | 33 | 10 | 3 | 8 | 45 | 28 | 17 |
5 | 流通経済大 | 33 | 9 | 6 | 6 | 27 | 21 | 6 |
6 | 法政大 | 30 | 9 | 3 | 9 | 28 | 28 | 0 |
7 | 順天堂大 | 28 | 7 | 7 | 7 | 29 | 31 | -2 |
8 | 専修大 | 25 | 6 | 7 | 8 | 26 | 23 | 3 |
9 | 桐蔭横浜大 | 25 | 7 | 4 | 10 | 32 | 45 | -13 |
10 | 駒澤大 | 23 | 7 | 2 | 12 | 24 | 37 | -13 |
11 | 神奈川大 | 19 | 3 | 10 | 8 | 16 | 27 | -11 |
12 | 中央大 | 14 | 4 | 2 | 15 | 28 | 51 | -23 |