新外国人FWの獲得見送りは、現有戦力の積み上げと信頼の証
来るべき新シーズンに向けて、戦力補強やキャンプインなど、各クラブが着々と準備を進めている。いかなる陣容で新たな戦いに臨むか。本稿では、湘南ベルマーレのポジション別最新序列をお届けする。
――◆――◆――
【GK】
約3年間ゴールを守った谷晃生がG大阪に復帰し、入れ替わるように加入したのがソン・ボムグンだ。カタール・ワールドカップのメンバーにも名を連ねた韓国代表GKは、194センチの体躯を活かしてシュートストップやハイボールの対応に優れる。母国の名門・全北現代でプロデビューして以来、リーグ戦やACLなどを通じて実績を積み上げており、初挑戦となるJリーグでも活躍が期待されるところだ。
もちろん、クラブ在籍6年目となる富居大樹をはじめ、昨季J1デビューを果たした馬渡洋樹や身体能力に長ける立川小太郎もそれぞれ研鑽を積んでおり、今季就任した油原丈著GKコーチのもとで共に切磋琢磨し、GK陣全体のさらなる向上を図りたい。
【DF】
最終ラインには既存のメンバーが揃った。左センターバック(CB)は昨年E-1選手権に出場した杉岡大暉を中心に、ベテランの大野和成や高卒2年目の松村晟怜がしのぎを削る。
中央には昨年初めて、その役割を担い精彩を放った山本脩斗や主将を務めた大岩一貴、大野も控えるほか、昨夏に加入した元ナイジェリア代表MFミケル・アグもアンカーと並行して、このポジションでプレーできそうだ。
右CBは昨季終盤に好プレーを示し、ウイングバックも担える岡本拓也や、攻守に存在感を増している舘幸希、また果敢な攻撃参加が持ち味の大岩も加わる。いずれも競争は激しく、その行方は見えない。
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【GK】
約3年間ゴールを守った谷晃生がG大阪に復帰し、入れ替わるように加入したのがソン・ボムグンだ。カタール・ワールドカップのメンバーにも名を連ねた韓国代表GKは、194センチの体躯を活かしてシュートストップやハイボールの対応に優れる。母国の名門・全北現代でプロデビューして以来、リーグ戦やACLなどを通じて実績を積み上げており、初挑戦となるJリーグでも活躍が期待されるところだ。
もちろん、クラブ在籍6年目となる富居大樹をはじめ、昨季J1デビューを果たした馬渡洋樹や身体能力に長ける立川小太郎もそれぞれ研鑽を積んでおり、今季就任した油原丈著GKコーチのもとで共に切磋琢磨し、GK陣全体のさらなる向上を図りたい。
【DF】
最終ラインには既存のメンバーが揃った。左センターバック(CB)は昨年E-1選手権に出場した杉岡大暉を中心に、ベテランの大野和成や高卒2年目の松村晟怜がしのぎを削る。
中央には昨年初めて、その役割を担い精彩を放った山本脩斗や主将を務めた大岩一貴、大野も控えるほか、昨夏に加入した元ナイジェリア代表MFミケル・アグもアンカーと並行して、このポジションでプレーできそうだ。
右CBは昨季終盤に好プレーを示し、ウイングバックも担える岡本拓也や、攻守に存在感を増している舘幸希、また果敢な攻撃参加が持ち味の大岩も加わる。いずれも競争は激しく、その行方は見えない。
【MF】
左ウイングバックには昨夏に加入した中野嘉大のほか、左足のキックが魅力の大卒ルーキー吉田新が加わった。右ウイングバックは昨季3アシストをマークした生え抜きの石原広教や、持ち前の突破力とともに対人守備も磨くパリ五輪世代の畑大雅、湘南ユース出身の大卒ルーキー柴田徹らが争う。
アンカーは昨季の後半に存在感を放った茨田陽生を中心に、半年ぶりに復帰した永木亮太も新境地を開拓するかもしれない。さらにJ1デビューを目ざす高卒2年目の鈴木淳之介も続く。
サイドボランチの競争も熾烈だ。タリクや山田直輝、池田昌生、平岡大陽ら既存のメンバーに、決定力に優れる小野瀬康介も加入した。ポリバレントな選手が多く、FWやサイドを含めて多彩な組み合わせが実現するだろう。
【FW】
FWの競争もまた激しい。決定力に秀でる阿部浩之や昨季の日本人得点王・町野修斗、同じく非凡な得点力を備える山下敬大も加わった。攻撃はもちろん守備での献身も得難い大橋祐紀をはじめ、若月大和や鈴木章斗ら昨季の公式戦の出場にはなかなか手が届かなかった若手の台頭も期待される。
外国籍選手を新たに獲得しなかったのは、昨季に悔しい想いをしたメンバーを含め、現有戦力の積み上げと信頼の証だろう。得点力の向上が欠かせぬ今季、FWだけに頼るのではなく、どこからでもゴールを奪えるように、切磋琢磨によるボトムアップが各ポジションで期待される今季である。
文●隈元大吾
【布陣図】2023年シーズン J1全18クラブのポジション別最新序列
【PHOTO】際立つデザインがずらり! Jクラブの2023年シーズン新ユニホームギャラリー
【PHOTO】湘南が新体制発表会を開催。J加盟30周年の今季、掲げるスローガンは「BELIEVE road to the future」
左ウイングバックには昨夏に加入した中野嘉大のほか、左足のキックが魅力の大卒ルーキー吉田新が加わった。右ウイングバックは昨季3アシストをマークした生え抜きの石原広教や、持ち前の突破力とともに対人守備も磨くパリ五輪世代の畑大雅、湘南ユース出身の大卒ルーキー柴田徹らが争う。
アンカーは昨季の後半に存在感を放った茨田陽生を中心に、半年ぶりに復帰した永木亮太も新境地を開拓するかもしれない。さらにJ1デビューを目ざす高卒2年目の鈴木淳之介も続く。
サイドボランチの競争も熾烈だ。タリクや山田直輝、池田昌生、平岡大陽ら既存のメンバーに、決定力に優れる小野瀬康介も加入した。ポリバレントな選手が多く、FWやサイドを含めて多彩な組み合わせが実現するだろう。
【FW】
FWの競争もまた激しい。決定力に秀でる阿部浩之や昨季の日本人得点王・町野修斗、同じく非凡な得点力を備える山下敬大も加わった。攻撃はもちろん守備での献身も得難い大橋祐紀をはじめ、若月大和や鈴木章斗ら昨季の公式戦の出場にはなかなか手が届かなかった若手の台頭も期待される。
外国籍選手を新たに獲得しなかったのは、昨季に悔しい想いをしたメンバーを含め、現有戦力の積み上げと信頼の証だろう。得点力の向上が欠かせぬ今季、FWだけに頼るのではなく、どこからでもゴールを奪えるように、切磋琢磨によるボトムアップが各ポジションで期待される今季である。
文●隈元大吾
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