大詰めを迎えたJ２リーグは11月14日、41節の11試合が開催される。この日もっとも早くキックオフを迎えたのが自動昇格を目指す３位の福岡とプレーオフ進出を目指す５位・愛媛の一戦で、レベルファイブスタジアムで12時から行なわれた。
 
　試合はともに慎重な立ち上がりを見せたが、徐々に福岡がボールを支配し、主導権を握る。そして35分、ウェリントンの力強いポストワークから左へ展開すると、左SBの亀川の外側を回り込んだ中原がクロスを上げる。このボールをエリア内まで攻め上がった右SBの中村が右足で叩き込み、福岡が先制点を挙げた。
 
　この試合に勝てばプレーオフ進出が決まる愛媛も後半に入り、縦に素早い攻めで突破口を見出そうとする。68分には瀬沼が強烈なシュートで福岡ゴールを脅かす。さらに終盤の85分、最終ラインの裏へのパスに反応した瀬沼が抜け出しかかったが、福岡DFのイ・グァンソンのタックルに惜しくも阻まれた。
 
　ここ３試合無失点の福岡は最後までディフェンスの集中力が切れず、愛媛の終盤の猛攻を防ぎ切りタイムアップ。結局１-０で勝点３を手にした。
 
　その後14時にキックオフされた磐田対横浜FCは、スコアレスドローとなり、磐田は勝点79とし２位をキープ。福岡は磐田と同勝点の３位となり、J１自動昇格争いの行方は最終節に持ち込まれた。また、福岡の勝利により、16時キックオフで大分戦を迎える大宮は、この試合に勝たなければ今節の昇格は決定しない状況となった。
 
　一方の愛媛は、８位東京Vが引き分けに終わったため、C大阪と対戦する７位の長崎が引き分け以下に終われば、プレーオフ進出が決まる。