放送600回を迎えたテレビ東京系列のサッカー番組『FOOT×BRAIN』に、元日本代表の中村俊輔が出演。日本サッカーの進化と未来について語った。

　様々なテーマが用意されたなか、「指導者」のコーナーでは指導者ライセンス制度について自身の考えを明かした。

　番組では、俊輔と同じく長きにわたり日本代表で活躍してきた本田圭佑の以下の発言が紹介された。

「僕の立場で、１つ、何か変えたほうがいいということを提言させてもらえるなら、指導者ライセンスですね。任意にしたらどうかというふうに思っていまして。プロの世界なので。ビジネスでもプロ経営者にライセンスなんか必要ないのと同じで、選んだ側の責任、それでダメだった場合は、選んだ社長やGMが責任を取るべきだと僕は思っている。厳しい世界であるべきだと思っているんで。

　とはいえ、ちゃんと学んだほうが、いいという考え方も分かりますし、そのためにS級ライセンスは残しつつ、取りたい人は取る、取らなくても、もしかしたらオファーが来るかもしれないという自信がある人は、たとえば名選手とかは、もしかしたら名前だけでオファーが来るかもしれないと思うんで。競争率を高めるために、プロライセンスの考え方をちょっと変えて、任意にするべき」
 

　では、俊輔はどう考えているのか。

「僕個人は、ライセンスがあったほうがいいです。土台というか、ある程度の知識というか、やっぱり簡単にできることではないと思うので、僕は勉強したいです。たとえ、それが３年経ったとしても、必要なことだと僕は思いますね。もちろん、３年の間に時間が過ぎちゃって、っていうのはあるかもしれないですけど……難しいとこですけど」

　昨季限りで26年間の選手生活に幕を下ろし、今季から横浜FCのコーチに就任した俊輔。たとえ時間がかかったとしても、ライセンスを取得する過程でも“学び”を深めたいというスタンスのようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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