ついに年が明け、2023年となった。本稿では、2022年のサッカー界における名場面を『サッカーダイジェストWeb』のヒット記事で振り返る。今回は、カタール・ワールドカップの準々決勝オランダ戦後に“キレた”アルゼンチン代表キャプテンの記事を再掲する。

記事初掲載：2022年12月10日

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　勝利を収めたとはいえ、フラストレーションを溜める試合だったのは間違いない。

　現地時間12月９日に行なわれたカタール・ワールドカップ（W杯）準々決勝で、アルゼンチン代表はオランダ代表と対戦。延長戦まで終えて２－２と決着がつかず、PK戦（４－３）を制し、ベスト４に駒を進めた。

　イエローカードが18枚も乱発される荒れた展開となるなか、アルゼンチン代表の主将リオネル・メッシはオランダ代表のルイス・ファン・ハール監督にも不満を抱いていたようだ。英衛星放送『Sky Sports』によれば、試合中にもオランダベンチに対して何事か発言していた10番は、PK戦後は改めてファン・ハール監督に接近。「あんたらはしゃべり過ぎだ」と言い放ったという。
 

　どうやら敵将は試合中に「PK戦に持ち込めば我々が有利だ！ そうなればオランダが勝つ！」とさかんに叫んでいたとされる。

　また試合後のインタビューでも、メッシは「ファン・ハール監督は、彼らは良いフットボールをすると言っているけれど、彼がやったことは背の高い選手を投入し、ロングボールを送り込むだけだった」と痛烈に皮肉っている。

　しかし、事態はそれで収まらず。現地局のインタビューを受けていたメッシが突然ブチキレる一幕があった。カメラとは違う方向に視線を送り、「何を見てるんだ、バカ野郎。何を見てんだよ！ さっさと行け、バカ」と吐き捨て、インタビュアーから「落ち着いて、レオ」とたしなめられるほどだった。

　現地メディアなどによれば、この発言は、２メートル先にいたオランダ代表のFWヴォウト・ヴェフホルストに向けられたものだった。メッシがここまで苛立つのはかなり珍しい。両チームにとって、何とも後味の悪い試合となってしまった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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