［高校選手権３回戦］１月２日（月）

　１月２日、第101回全国高校サッカー選手権大会の３回戦８試合が行なわれ、青森山田、前橋育英、神村学園、大津、日体大柏、佐野日大、東山、岡山学芸館の８チームが準々決勝に駒を進めた。

　青森山田と国見が激突した新旧王者対決は、序盤からがっぷり四つに組む展開。攻守がめまぐるしく変わるなか、ともに複数のチャンスを得るが決め切れない。そして迎えた前半アディショナルタイム、青森山田がお家芸のセットプレーを炸裂させる。右ＣＫからＤＦ三橋が頭で２戦連続弾を決め、均衡を破った。

　先制されても攻めの姿勢を失わなかった国見は、後半27分に試合を振り出しに戻す。斜め後方からのクロスをＦＷ利根がハーフボレーで合わせて、同点としたのだ。しかし、PK戦では相手ＧＫ鈴木に２本をブロックされて、２－４で敗れ去った。

　前回準優勝の大津は日本文理と対戦。前半30分、右サイドの崩しから相手ＧＫが弾いたところをＭＦ浅野が詰めて先手を取る。後半は日本文理に攻め込まれる時間帯もあったが、22分にＤＦ田辺のシュートを敵ゴール前でＦＷ小林がプッシュしてリードを広げた。終了間際にＰＫで加点した大津が３－０の快勝を収めている。

　高川学園vs東山は開始２分にさっそく動く。東山は左ＣＫからＤＦ石井が左足でゴールを決めて先制点を挙げる。その後も波状攻撃を仕掛け、高川学園に反撃の糸口を与えない。すると後半10分、左サイドからのパスを中央に走り込んだＭＦ真田がダイレクトで叩き、追加点を奪う。スコアはこのまま変わらず、東山が２－０で凱歌を上げた。

　岡山学芸館と國學院久我山の一戦は、自慢の攻撃力で後者はペースを掴むも、前者が集中力の高い堅守で立ちはだかり、スコアレスのまま推移する。試合は80分間でゴールが生まれずにＰＫ戦へ。岡山学芸館はＧＫ平塚が１本をセーブして、キッカー５人全員が成功させて、初のベスト８進出を決めた。

 

　３回戦全８試合の結果は次の通りだ。

【１月２日／３回戦結果】
神村学園（鹿児島） 1(5PK3)1 日大藤沢（神奈川）
佐野日大（栃木） 1(5PK4)1 履正社（大阪）
日体大柏（千葉） 1-0 飯塚（福岡）
前橋育英（群馬） 2-1 昌平（埼玉）

青森山田（青森） 1(4PK2)1 国見（長崎）
岡山学芸館（岡山）0(5PK3)0 國學院久我山（東京Ａ）
東山（京都） 2-0 高川学園（山口）
大津（熊本） 3-0 日本文理（新潟）

　１月４日の準々決勝の顔合わせは次のように決まった。

【１月４日／準々決勝・組み合わせ】
［等々力会場］
佐野日大（栃木）vs岡山学芸館（岡山）
青森山田（青森）vs神村学園（鹿児島）

［駒場会場］
前橋育英（群馬）vs大津（熊本）
日体大柏（千葉）vs東山（京都）

構成●高校サッカーダイジェスト編集部

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