カタール・ワールドカップでゴールを決めた男が、クラブでもネットを揺らした。決定力不足で批判されることも少なくないストライカーに、賛辞が寄せられている。

　12月28日、セルティックはスコティッシュ・プレミアシップ第19節でハイバーニアンに４-０と勝利した。先発出場した前田大然、古橋亨梧が得点を挙げ、旗手怜央はアシストを記録している。

　クロアチアとのラウンド16で先制点を挙げた前田は今季、セルティックで決定力のなさを叩かれることもあった。この日もゴール前でのチャンスでヘディングシュートがクロスバーに嫌われ、ファンのため息を招いている。

　だが36分、前田はチームの２点目となるゴールを奪う。左サイドをドリブルで攻め上がると、中央に切り込みながら右足を振り抜いてミドルシュートを決めた。

　セルティック専門サイト『CELTS ARE HERE』によると、試合後にアンジェ・ポステコグルー監督は「彼は毎週あれにふさわしい」と、前田に賛辞を寄せている。

「彼の仕事や、相手に問題を引き起こす力が注目されないこともあるが、彼にはああいう力強い気持ちがあるんだ」
 

また、『footballscotland』も「ベストプレーヤーだった」と、日本代表ストライカーを称賛した。

「マエダは非ポゼッション時のプレスで知られるが、攻撃で大きな脅威にもなる」

同メディアは「ゴール前での決定力をしばしば批判されるマエダだが、簡単なチャンスを外してから素晴らしい一発を決めたのはぴったりだ」と続けている。

「多才なストライカーは、ポステコグルーのスカッドで最も過小評価されているひとりだ。だが、レンジャーズ戦の先発出場は確かだろう」

年内の日程を消化したセルティックは、年明けの１月２日に９ポイント差の２位レンジャーズとのダービーマッチに臨む。オールドファームの大一番でも結果を残せば、前田の評価はさらに高まるはずだ。３試合連続で得点中の古橋、右SBとしても見事なパフォーマンスを見せている旗手とともに、日本人選手たちのさらなる活躍に期待したい。


構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】ドリブル突破から右足一閃！前田大然が決めた圧巻のミドル弾をチェック