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12年ぶりの全国で初戦勝利。亡き恩師・小嶺忠敏さんが築き上げ、木藤健太監督が継承する“国見魂”とは?【選手権】

カテゴリ:高校・ユース・その他

金子 徹(サッカーダイジェスト編集部)

2022年12月30日

「勝利に対する執着心、ひたむきさ、サッカーに対する情熱」

勝利に対する執着心を見せ、PK戦までもつれ込んだ激闘を制した国見。写真:浦正弘

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[高校選手権1回戦]北海 0-3 国見/12月29日/ニッパツ
 
 12年ぶりに選手権に戻ってきた国見が北海との初戦を制した。
 
 序盤は初戦の緊張感に加え、北海のプレッシャーもあり、持ち味のボールをつなぐサッカーを展開できなかったが、徐々にリズムを掴むと前半37分にFW利根悠理のゴールで先制する。
 
 しかし後半は北海に攻め込まれ、後半27分にはMF桜庭平良に同点弾を許し、試合はそのままPK戦に突入する。国見はこれを6-5で制し、2回戦へ駒を進めた。
 
 試合後、木藤健太監督は「12年は干支が一周するくらい長い年月。いろんな方々の『昔そんなチームあったな』という記憶の片隅にあったところから、時間を動かしたいという想いを持ちながらやってきたので、まず(選手権に)出場できたのは壁をひとつ越えた。今日の試合内容には満足していないが、次に進めるのは大きな一歩になった」と振り返った。
 
 国見は選手権での優勝は戦後最多タイの6回を誇るが、「平成の怪物」の異名を取った平山相太(元FC東京など)らを擁した2003年度の優勝が最後。そして10年度の出場を機に選手権の舞台から遠ざかっていた。
 
 再建を託され、18年度に監督に就任した木藤監督は、約1年前にこれまでの伝統だった「丸坊主」を廃止するなど改革を図ってきた。
 
「監督に就任したことで、全責任は自分にある。国見のブランドや(今年1月に76歳で他界した)小嶺(忠敏)先生が築き上げた“国見魂”を引き継ぎつつ、次のステップに進まなければいけなかった。髪のことにしても、伝統を壊すというより発展させるために必要だった」
 
 引き継いでいる“国見魂”については、「勝利に対する執着心、ひたむきさ、サッカーに対する情熱は、先生自身がその生き様を見せてくれていた。それを感じて見て育ってきたので、それは残していきたい」と語った。
 
 選手権での勝利は13年ぶりだが、「あくまで通過点」(木藤監督)。国見が目ざすはもちろん19年ぶりの全国制覇だ。
 
取材・文●金子 徹(サッカーダイジェスト編集部)
 
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