ついにカタール・ワールドカップが開幕した。本稿では東京ヴェルディなどで活躍し、明治大学時代には長友佑都と共にプレー、そして現在「ABEMA」が生中継するプレミアリーグなどで解説している林陵平氏に本大会の展望を伺った。注目選手はもちろん、同期の星。盟友への熱い想いが溢れた。

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――まずはワールドカップの優勝予想をお願いします。

　優勝はブラジルかアルゼンチンかフランスだと思います。

――割と堅いところですね。あえて１つに絞るなら？

　ブラジルですかね（笑）。

――日本はグループステージでドイツ、コスタリカ、スペインと同居しています。どんな戦いをどう予想しますか？

　なかなか難しい戦いになるんじゃないかなと個人的には思いますね。日本人なのでもちろん日本を応援していますけど、さすがに他の国から見たら二強二弱みたいな見られ方をしてしまうので。

　ドイツとスペインは優勝候補の１つでもあり、実際難しいゲームが待っていますけど、ワールドカップ、サッカーは何が起こるか分からないのが面白いところです。期待はしたいですね。

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――注目選手はいますか？ まずは海外の選手からお願いします。

　やっぱ（リオネル・）メッシですかね。今シーズンすごく調子が良いし、アルゼンチンの中でもすごく良い活躍をしているので。メッシにとって最後の大会になると思いますけど、すごい楽しみだな。ワールドカップのトロフィーを獲って、（ディエゴ・）マラドーナを超えるために。比較されてしまうので、そういう意味でもすごく楽しみです。

――では日本の注目選手は誰でしょうか？

　みんな三笘（薫）とか言っちゃうので、僕は長友ですね。やっぱり左サイドバックで色々あんだけ活躍してきて、今は年齢のこともあって、叩かれたりはしているけど、僕は同い年で明治大学でも一緒にプレーして、すごく仲が良い選手なので……。

　パーソナリティのところを含めて、常に前向きなんで、こういう大舞台で本当に強い男だし、結局４大会連続で出ているんですね、あいつ。ありえないですよね、それだけで。この大会を本当に楽しみにしていると思うし、メンタル面がやっぱり異常なほどポジティブ。素晴らしいものを持っているので、すごく楽しみですね。

［プロフィール］
林陵平
186センチ・80キロの大型ストライカーとして鳴らした元Ｊリーガー。ヴェルディ・アカデミーから明治大を経て2009年に東京ヴェルディとプロ契約し、翌年から柏、山形、水戸、東京V、町田、群馬を渡り歩き、2020年シーズンをもって現役引退した。Ｊリーグ通算成績は300試合・67得点。自他ともに認める「欧州サッカーマニア」で、海外選手のゴールセレブレーションを取り入れて話題にもなった。21年１月には、自身初の著書『Ｊリーガーが海外サッカーのヤバイ話を教えます』（飛鳥新社）を出版し、東京大学ア式蹴球部の新監督にも就任した。ワールドサッカーダイジェストで『林陵平からメガクラブへの推薦状』も好評連載中。1986年９月８日生まれ、東京都出身。

取材・文●有園僚真（サッカーダイジェストWeb編集部）

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