［天皇杯決勝］甲府１（5PK4）１広島／10月16日／日産スタジアム

　サンフレッチェ広島は10月16日、天皇杯の決勝でヴァンフォーレ甲府と対戦。１－１で突入した延長でも決着はつかず、ＰＫ戦の末に敗れた。クラブ６度目の挑戦で、今回もカップを掲げることはできなかった。

　試合後に、ミヒャエル・スキッベ監督はこう試合を振り返った。

「前半は甲府のほうがやりたいサッカーをやっていた印象がある。後半になって、素早くボールを動かせるようになって、シュートまで持ち込めるようになった。さらに、延長戦では我々のほうがペースを握っていたと思います。ＰＫ戦では、勝つか、負けるかの勝負の分かれ目が、甲府に転がって行ってしまった」

　また、立ち上がりの悪さについては「対戦相手が非常に深く守っていた。自分たちのスペースが上手く作れなかった。一方で、自分たちのボールロストから、相手には多くのスペースを与えてしまった。それゆえに、相手に良いサッカーをやられてしまった」と分析する。

　悲願の優勝を目前に敗れてしまったチームの現状については、こう明かした。

「負けた我々は、ここまでの戦いが思い出に残るだけ。選手たちはみんな悲しみに暮れています。ただ、スポーツは勝つ者もいれば負ける者もいます。負けた者として、しっかりと切り替えて、次のルヴァンカップ決勝に臨みたいです。少し時間はかかるかもしれませんが、勝敗はスポーツの一側面。負けた側は立ち上がって行かないといけない」
 

　対戦相手の甲府については、「（実力の）差はほとんど感じなかった。日本の選手たちは、学校やクラブなど、いろんなところで、良い育成環境でやっている。そのため、プロリーグでプレーしている日本人選手は全員が優れていると感じています」と評価した。

　就任初年度で魅力的なチームを作り上げている名将は、次こそタイトルをもたらせるか？ 次戦は、セレッソ大阪と対戦する10月22日のルヴァンカップ決勝だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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