ダニエウ・アウベス（UNAMプーマス）が同世代のスター、クリスティアーノ・ロナウド（マンチェスター・ユナイテッド）について語った。スペイン紙『Marca』が９月23日付けで伝えた。

　39歳のブラジル代表DFは、昨シーズン途中に以前８年に渡って在籍し、23度のタイトル奪取に貢献したバルセロナに５年半ぶりの復帰を果たした。すると、かつての同僚シャビ監督のもと、衰え知らずのパフォーマンスを披露し、低迷脱却の立役者の１人となったが、今夏にわずか１年足らずで退団。現在は新天地メキシコで主軸としてプレーしている。

　そんな経験豊富な鉄人は、プーマスのチームメイト、エフラン・ベラルデのポッドキャストに出演時に、スペイン時代はタブー視された話題に言及。以前はレアル・マドリーに在籍し、エル・クラシコで幾度となく対戦したC・ロナウドについて、率直な考えを明かした。

「私はクリスティアーノが大好きだ。我々はバルサとマドリーを離れた今、ようやく話せるようになったよ。いつも口にしちゃ駄目だと思っていたからね。クリスティアーノは、才能に恵まれない私たちにも、努力をすれば最高の選手と戦えると教えてくれたんだ。彼をとても尊敬しているし、それを伝える機会もあった」

　ただ、その関係性は少々複雑で、マドリーとバルサのライバル関係が激化していた時期には、挨拶すら交わせなかったようだ。
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「ライバル関係から私が挨拶に行っても、彼が挨拶してくれない時期もあったんだ。表に出てこない論争があったね。だけど、バロンドールのドレッシングルームでは、“喧嘩”をしたよ。私はみんなに挨拶をしたが、バルサ対マドリーが外で発生しているから、彼は私に挨拶をしなかった」

　また、D・アウベスはC・ロナウドと、その永遠の宿敵リオネル・メッシ（パリ・サンジェルマン）を比較。前者は自身と同じ努力型、後者は天賦の才の持ち主と評している。

「努力と心血を注いだ結果、全てを手にした男を尊敬しないわけがないだろ？ 自分を彼に重ねるのは、私が人生でやってきたことは全て、それがベースになっているからだ。もし比較するなら、選手として私はレオよりクリスティアーノに近い。才能ではなく努力という点でね。レオは生まれながらにサッカーをする才能を持ち、彼だけが達成し得る別世界にいる」

　努力に努力を重ね、数々のタイトルを掴んできたD・アウベス。その姿はC・ロナウドやメッシにも全く引けを取らない、生けるレジェンドだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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