現地時間９月３日に行なわれたセリエA第５節で、ミランとインテルが両軍の本拠地サン・シーロで激突。今夏にチェルシーからレンタル移籍で復帰した後者のルカクは、負傷のため前節に続きベンチ外となった。

　注目のミラノダービーで先手を取ったのは、アウェー扱いのインテルだ。21分、ブロゾビッチがコレアの縦パスから抜け出すと、GKメニャンとの１対１を冷静に制し、ネットを揺らした。

　しかしミランは29分、ショートカウンターから、セリエA100試合目を迎えたレオンが左足で押し込み、すぐさま同点に追いつく。スタジアムに姿を見せた大怪我で長期離脱中のイブラヒモビッチも拍手を送った。

　完全に勢いに乗った昨シーズン王者は、34分から35分にかけて、ジルー、トナーリ、テオと立て続けにシュートを放つが、いずれもモノにできない。

　失点以降、我慢の時間が続いていたインテルは45＋１分にカウンターを発動。最後はゴール前でパスを受けたラウタロが右足を振り抜くも、相手DFトモリのブロックに阻まれる。
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　１―１で折り返すと、54分にミランがついに逆転に成功する。スローインからゴール前の左サイドでパスを受けたレオンのグラウンダーのクロスを、ジルーが左足で流し込んだ。今年２月のインテル戦（〇２―１）でも２発を叩き込んだ35歳のフランス代表FWは、２試合ぶりの得点となった。

　止まらない赤黒軍団は60分、今度はジルーの落としを受けたレオンが個人技で抜き去り、追加点を奪取。圧巻のゴールでリードを広げる。

　厳しい展開となったインテルは、64分に一気に３枚替え。ジェコ、ムヒタリアン、ディマルコを送り込む。

　すると、この交代策が的中。67分にダルミアンのクロスをジェコが押し込み、１点を返す。加入２年目のボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWは、待望の今シーズン初ゴールとなった。

　息を吹き返したインテルはここから一気に押し込み、70分にはラウタロがヘッドで合わせるが、メニャンの好守に遭う。77分にチャルハノールが放った強烈なミドルシュートも、フランス代表守護神のビッグセーブに阻まれる。

　白熱のダービーはこのまま３―２で終了。宿敵相手に鮮やかな逆転勝利を収めたミランが、勝点を11に伸ばした。一方、覇権奪回を目ざすインテルは早くも今シーズン２敗目となった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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