マンチェスター・ユナイテッドがかつてないほどの苦境を抜け出すために、まず欠かせないのはクリスチアーノ・ロナウドの去就問題の解決だ。

　チャンピオンズ・リーグ出場のために移籍を望んでいると言われるロナウド。だが、アトレティコ・マドリーやチェルシー、ドルトムントなど複数クラブの名前が挙がるものの、具体的な移籍交渉の話は聞こえてこない。年齢、戦術適応、巨額の報酬など、様々な要因が足かせになっているとみられる。

「家庭の事情」でロナウドがプレシーズンツアーに帯同せず、その後もその去就を巡る噂が後を絶たないなか、エリク・テン・ハーフ体制となったチームは、プレミアリーグ開幕から２連敗。まさかの最下位と低迷し、多方面から酷評されている。

　英公共放送『BBC』によると、著名ジャーナリストのギジェム・バラゲ記者は、ポッドキャスト『Euro Leagues』でロナウドについて、「彼がユナイテッドにいるべきでない理由は山ほどある」と話した。

「ロナウドが移籍を望んでいるのは明白だ。だが、ユナイテッドが後手後手だったか、勇気がなかったかで、おそらくロナウドの希望によってやや窮地に追いやられた」

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　さらに、バラゲ記者は「ぜいたくは言っていられない」と、移籍先を選べる状況にないのがロナウドの現状だと述べている。

「今の彼はどこに行くかを選べない。だが、誰も彼にそう言えないんだ。ディエゴ・シメオネがアトレティコに望んでいるが、彼のスペースはない。ファンも彼を望んでいない。アトレティコにはサラリーキャップの空きがない。多くのクラブがそのことを考えるはずだ。今の彼は行き場がないんだよ」

　ユナイテッドが契約を終わらせ、ロナウドをフリーで放出せざるを得なくなることもあるのだろうか。ラファエル・ホニグスタイン記者は「センセーショナル」だが、「問題外ではない」と話した。

「オファーがない。今の彼の行先を見つけるのは大変だろう」

　マーケットの終わりも見えつつあるなか、ロナウドとユナイテッドはどのような決断を下すのか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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