J１リーグ第２ステージ12節のG大阪対柏は９月26日、万博記念競技場で16時から行なわれた。
 
　ACL準々決勝は対照的な結果となった両チームの対戦は、立ち上がりからともに持ち味を前面に出した展開に。柏が細かいパス交換から守備ブロックを崩しにかかろうとすれば、ホームのG大阪も柏の背後を鋭く突く攻撃を繰り出していく。
 
　先手を奪ったのはG大阪だった。34分、カウンターから倉田がドリブルで右サイドを持ち上がると、米倉の上がりをおとりに使い十分なタメを作り出してから、中央の阿部に絶妙なクロス。これを阿部が豪快に左足のボレーで沈め先制点を奪った。
 
　さらに36分には柏の最終ラインでの連係ミスを突いて、ボールを奪った阿部が再び柏ゴールのネットを揺らす。阿部が立て続けに２点を決め、G大阪が俄然有利な展開となる。
 
　阿部は43分にも後方からのフィードをボレーで狙い、前半であわやハットトリック達成かという場面もあったが、ここはGK菅野に阻まれた。前半は２-０とG大阪のリードで折り返した。
 
　後半に入り、まずは柏が反撃。ゴール前でのパス交換から小林のラストパスに抜け出した工藤が倒され、PKを獲得する。これをクリスティアーノが落ち着いてゴール右に流し込み１点を返す。
 
　しかし追撃のゴールも束の間、G大阪が再び２点差とするゴールを決める。カウンターから右サイドを切り崩した米倉からパトリックを経由したボールは、宇佐美の足もとへ。インサイドキックで放った宇佐美のコントロールショットは、GK菅野が伸ばした手をすり抜けゴールネットを揺らした。宇佐美はこの時点で、通算19ゴールとして得点ランキングで首位の大久保に並んだ。
 
　一方、柏は69分、前線のコンビネーションから再び工藤が抜け出し、今度はループシュートでゴールを狙ったが、ここはGK東口のファインセーブに阻まれた。対するG大阪は、73分にまたもカウンターからパトリックがエリア内で強烈な右足のシュートを放つもゴールポストに阻まれ４点目はならず。
 
　結局、試合は３-１でG大阪が快勝。第２ステージの勝点を22としたG大阪は、これで４位に浮上した。９月30日にはACL準決勝・広州恒大戦を迎えるだけに、弾みのつく勝利となった。