７月24日、E-１選手権の第２戦で日本代表は中国代表と豊田スタジアムで対戦し、スコアレスドローで決着。相手はU-23世代が中心の編成で、実力的には格下とも言えた。だが、先の香港戦（６－０）から先発11人を総入れ替えして臨んだ中国戦は１点も奪えずに終わっている。

　この結果には、ブラジル・メディア『globo』の日本通、チアゴ・ボンテンポ記者もさすがに渋面を隠せない。「”サンフレッチェ隊”は期待を裏切り、中国のU-23チームと０－０で引き分けた」と苦々しく伝えている。

「日本チームのアイデアは第１戦（香港戦）の戦略を繰り返すこと。同じクラブに所属する複数の選手を並べることで選手間の連係を図った。横浜F・マリノスの５人を起用した香港戦はうまくいったが、サンフレッチェ広島の５人を起用した中国戦は全くうまくいかなかった。チームはより遅く、相手にとって予測可能な状態となり、激しいプレーもそれほど披露せず、明確な得点チャンスはほぼ作り上げられなかった。スコアとは別に、内容で日本代表チームの完敗であり、残念な結果だった」
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　また、採点ではマン・オブ・ザ・マッチは該当者なし。先発した宮市亮に「6.5」と最高評価を与えたほか、途中出場した相馬勇紀を高評価。プレー時間が10分に満たなかったため点数をつけていないが、「もっと彼が早く出場していれば結果は違ったかもしれない」と寸評を添えた。最も低い評価は細谷真大の「5.0」で、「何度も好機を逃し、中国守備陣に無力化された」と評した。

　そして、森保一監督も「5.0」と最低評価タイ。起用法と采配に疑問を呈している。

「サンフレッチェの選手たちを起用したが、チームで採用されているものとは異なるシステムで、さらにポジションも違う場所に当てはめることでうまくプレーすることに賭けたが、奏功しなかった。ハーフタイム後に選手もチームのリズムを変えることもしなかった。宮市は調子が良さそうだったが、調子の悪い森島司を左サイドで使い続けたのはなぜか。後半には選手が目覚めたようだったが、ホームで実力の劣る相手に引き分けるという恥ずべき事態を避けることはできなかった」

　大会前に目標として掲げられたE-1選手権で優勝するためには、27日の韓国戦に勝つしかない。森保ジャパンの奮起が期待される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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