思うように出場機会を得ることはできなかった。加入当初に思い描いたインパクトを残すことはできなかったかもしれない。だが、リバプールでユルゲン・クロップ監督の薫陶を受けたことが、南野拓実にとって貴重な経験だったことは確かだろう。

　この夏リバプールからモナコに移籍した南野は、７月20日に新天地での入団会見に臨んだ。その中で、日本代表アタッカーは、指導を受けたクロップとの関係が良かったことを改めて口にした。

　クロップについて問われると、南野は「リバプールでの彼との時間というのは、本当に良い経験、忘れられない経験になりました」と話している。

　指揮官とだけではなく、「素晴らしいチームメイト」との経験も忘れられないものになったとしたうえで、南野は「試合にコンスタントに出場できる立場ではなかったですけど、僕を試合に送り出すときは常に100％の信頼をもって送り出してくれているのを感じていた」と続けている。

「だから僕も彼のため、チームのために貢献したいという、素晴らしい関係性だったと思います」

【関連画像】モナコ南野拓実の決めショット！「モデルかよ」「かっけぇ…」と反響！

　国際経験や27歳という年齢もあり、南野は「大きいゲームに対しての臨み方だったり、チームを落ち着かせる役割」における自分の重要性も自覚していると述べた。

「日ごろから高いクオリティを出してチームに良い影響を与えていくのは求められていることでもあると思うので、そういう部分でもチームに貢献したい」

　もちろん、攻撃の選手だけに、得点やアシストといった数字は重要になる。南野は「できるだけ多くのゴールかアシストでチームに貢献したいという気持ちは変わらない」と話した。

「そこを一番求められていると思うし、そこで何かもたらすべきものをもたらさなければいけないと思っている。そこにはこだわっていく」

　南野はクロップの下で経験したことを糧にし、モナコで飛躍できるのか。期待は大きい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】2022年夏の移籍市場で新天地を求めた名手たちを一挙紹介！

【PHOTO】日本代表を応援する「美女サポーター」を厳選！