日本代表は６月14日、パナソニックスタジアム吹田でチュニジア代表に０－３と完敗した。

　１失点目は55分、ペナルティエリア内で吉田麻也が相手を倒してしまいPKを献上。これを決められてしまったが、GKシュミット・ダニエルが反省したのはコーチングだった。

「１点目はPKを与えてしまったシーンで、麻也くんに『後ろから来てる』というコーチングができたと思う」

　２失点目は76分、ロングボールへの対応でDF吉田とGKシュミットの連係ミスを突かれた流れからゴールを許した。「ボールがバウンドしたら自分が出る準備をしておくべきだった」と振り返るシュミットは、日本が反撃に出ている時間帯だっただけに、次のようにも口にした。

「お互いに考えてることが合わなかった。麻也くんも『流したら来てくれると思った』と言ってたし、自分がそこを想定して、準備するべきだった。明らかに防げる失点だった。０－１で負けていて『これから行くぞ』となっている時にああいう失点をすると、チームのメンタルもきつくなってしまう。ああいうのはなくしていかないといけない」
 

　３失点目は後半アディショナルタイム、カウンターから見事なシュートを決められ、シュミットも「良いシュートでした」と言う一方で、「ああういのを止めていかないと世界で戦うのは厳しい」とも述べていた。

　チュニジア戦では３失点を喫したが、シュミットはこうも語った。

「期待して使ってくれたと思っていますが、その期待に応えるパフォーマンスはできなかった。これをどう捉えるか。次の成長につなげたい」

　その言葉どおり悔しさを糧に成長できるかどうか、シュミットの今後に注目したい。

構成●サッカーダイジェスト編集部