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「偏見で選手を叩くのは間違っている」周囲のネガティブな論調にも動じなかったバルサFWを地元メディアが称賛!「ありがとう、ルーク」

カテゴリ:メガクラブ

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2022年05月30日

ぎくしゃくしたプレーを嘲笑するファンも

バルサでは公式戦29試合に出場し7ゴールを挙げたL・デヨング。(C)Getty Images

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 サッカーファンは時に、選手に対するリスペクトを忘れてしまうところがある。2021-22シーズンで言えば、バルセロナのオランダ代表FWルーク・デヨングがそうだ。

 もともと足下の技術に優れているわけではない。そのうえ、同胞のロナルド・クーマン前監督の“コネ”で入団したというイメージが付きまとい、昨夏の加入当初から風当たりが強かった。

 確かに前半戦、ゴールから見放される時期が続いたが、出番が限られる中でチームに適応しなければならないという難しさも背景にあった。たちが悪いのは、そんなどこかぎくしゃくしたプレーを嘲笑するファンが少なくなかったことで、『ムンド・デポルティボ』紙によると、クラブ内にも同様の考えを抱いていた者がいたという。
 
 しかしL・デヨングは、そんな周囲のネガティブな論調にも動じることなく、黙々とプレーしつづけた。その努力が実る形で、24節エスパニョール戦(2-2)と31節レバンテ戦(3-2)で後半アディショナルタイムに勝点に繋がる殊勲の得点を挙げるなど、チームのチャンピオンズ・リーグ出場権獲得に貢献した。

 クーマンが解任されたことで後ろ盾がなくなり、1月の移籍市場でレンタル打ち切り(セビージャへの返却→カディスへのレンタル加入)が取り沙汰されていた中での巻き返しだった。ファンもその働きを認め、次第にブーイングは声援に変わり、最終節のビジャレアル戦後にはカンプ・ノウは温かい拍手に包まれた。

 もっともL・デヨングは、セビージャ時代から技術力不足を指摘されていた。しかし前線で身体を張って起点となり、ボールが相手に渡れば献身的なプレスを見せるという攻守に渡ったハードワークで評価を勝ち取った。とりわけ1年目は、決勝のインテル戦で2得点を挙げるなど、ヨーロッパリーグの制覇に大きく貢献した。つまりバルサでも同じことをしたに過ぎない。

 L・デヨングはこのまま期間満了に伴い、セビージャに復帰することが確実視されている。『ムンド・デポルティボ』紙のフェルナンド・ポロ記者はそんな彼にこうエールを送っている。

「偏見を持って選手を叩くのは間違っている。我々は今回のことを良い教訓にしなければならない。ありがとう、ルーク」

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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