現地時間４月９日、ドイツ２部リーグの第29節が行なわれ、板倉滉が所属するシャルケは、ハイデンハイムとホームで対戦し、３-０で快勝。４連勝を飾り、得失点差でブレーメンをかわし、首位に立った。

　入場制限が撤廃され、数多くのサポーターが詰めかけるなか、板倉はダブルボランチの一角で先発。すると、１―０で迎えた52分に、圧巻の個人技でスタジアムを沸かせる。

　ペナルティエリア右でドミニク・ドレクスラーからパスを受けると、ひとり、ふたりと鋭い切り返しで相手をかわし、右足を一閃。今シーズン４点目を鮮やかに奪ってみせた。
【動画】DF２人を手玉に取る！板倉の今季４点目はまさにゴラッソ！

　クラブ公式サイトによれば、板倉は得点数について、「悪くないでしょ」と満足気。ただ「大事なのは試合に勝つこと。誰がスコアシートに名前を刻んでも、それは重要なことではない」とも語り、ジョークを交えてこんな考えを明かしている。

「僕は、チームのために一番役に立てるところならどこでもプレーする。ディフェンスだろうが、ミッドフィルダーだろうが、関係ない。次の試合ではストライカーになるかもしれないね。冗談はさておき、うちには得点の取り方を知っている素晴らしいストライカーが何人もいる。シモン（テロッデ）や（マリウス）ビュルターは何も心配することはない」

　本職はセンターバックながら、ボランチも起用にこなしたうえ、今回のFW顔負けの一発と、まさに“三刀流”の活躍に、クラブ公式サイトも「ディフェンダー、ミッドフィルダー、そしてもうすぐストライカー？」と称えた。ポリバレントな25歳は、この勢いのままに名門を１年でトップリーグへ戻すことはできるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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