3月29日に開催されたカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の最終戦で、日本と同じB組の中国代表は、オマーンに敵地で0-2と敗戦。1勝3分け6敗の5位で全日程を終えた。
このオマーン戦の前に、中国の大手スポーツメディア『新浪体育』は、「2026年のワールドカップ(アメリカ、カナダ、メキシコの3か国で開催)で、出場国が48チームに拡大されたとしても、中国代表は参加できないかもしれない」と指摘した記事を掲載している。
「次のW杯では参加国が48に増え、アジアには8枠が与えられる。しかし、この朗報は中国代表にとって悪いニュースになる可能性がある」
そう綴った同メディアは、現在の代表について「ひと昔前の80年代生まれがまだ多く残っている。この世代は最終的には引退するが、一方で、90年代生まれの世代が衰退の兆しを見せており、U-23アジア選手権のグループステージの壁をずっと突破できていない」と嘆いている。
「この世代の選手は近い将来、中国代表の主力になるだろうが、レベルは高くなく、海外経験のある選手は少ない。自分で考え、プレーする能力が欠けている。クラブレベルでは、外国人選手に依存しているので、中国人の有望な若手は非常に乏しい」
「中国人の有望な若手は非常に乏しい」
記事は、「ベトナムやタイなどの東南アジアの急速な進歩を考えると、中国代表はW杯に出場できない可能性が十分にある。そうなれば、現在の予選敗退よりも恥ずかしいことになるだろう」と続けている。
『新浪体育』は、最後にW杯に出場した2002年の日韓大会から、今年で20年になることにも言及。「20年が過ぎ、中国のファンは以前と同じ喜びを享受できなくなり、大きな失望を感じている。中国代表は大幅に弱体化した。結局のところ、過去20年間で中国のサッカーは何をしてきたのか? 誰かこの質問に答えることができるだろうか?」と締めくくっている。
実際、今予選で中国はベトナムに敗れた。自国の代表が伸び悩むなか、こうした国々の成長を脅威に感じているようだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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