カタール・ワールドカップのアジア最終予選も、残り２試合。次のオーストラリア戦に勝てば、７大会連続W杯出場が決まる。この大一番に森保ジャパンはいかなるメンバーで挑むか。東京新聞の唐沢裕亮記者に、推奨スタメンをセレクトしてもらった。

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　日本は「勝点１でOK」の有利な状況だからこそ、試合運びとベンチワークがより重要になる。天候やピッチ状況など不確定要素も多い。引き分けでは厳しいオーストラリアは圧を掛けてくるはずで、日本は先に失点しないことが最優先だろう。

　となると、日本の生命線となっている「ミドルゾーンの守備」を支える遠藤航、守田英正、田中碧の逆三角形の中盤は外せない。４－３－３システムになってから、ボール奪取の網を掛けて速攻につなげていく戦いも板に付いてきた。

　代表復帰した主将・吉田麻也の相方には東京五輪で共闘した板倉滉。２月のサウジアラビア戦でもビルドアップの安定感は際立っていた。

　オーストラリアがこれまで通りつないでくる分には問題ないが、体格を生かしたパワープレーを仕掛けてくると怖さはある。谷口彰悟も遜色ないが、日頃から大柄な外国人選手とエアバトルする機会が多い板倉の存在はセットプレーを考えても貴重だ。
 

　怪我の大迫勇也の代役には南野拓実だ。前線からの守備でショートカウンターの起点になれるし、ゴールに近い中央ならフィニッシャーとしての持ち味も生きる。

　左ウイングはオーストラリアと好相性の浅野拓磨。ゼロトップ気味に南野が下がって作ったスペースを浅野や中盤の選手が突いていくのも面白い。

　後半、仮に追う展開となれば、切り札の三笘薫を左ウイングで投入。ミドルシュートを含めて得点に絡める旗手怜央を左インサイドハーフに入れて、田中と守田との「元川崎勢」の連係からゴール前の崩しにも望みを託したい。

取材・文●唐沢裕亮（東京新聞）

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