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【川崎】支援はブームじゃない。東日本大震災から11年、今年も示した継続することの大切さ

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェスト編集部

2022年03月13日

今年はオンラインでの募金活動も

オンラインでサポーターに募金の感謝を伝えた選手たち。登里もメッセージを伝えた。提供:川崎フロンターレ

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継続することの大切さを語った安藤。サポーターと接した。提供:川崎フロンターレ

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 支援はブームじゃない。

 その合言葉を胸に、独自の被災地復興支援活動として「東日本大震災復興支援活動Mind-1ニッポンプロジェクト」を2011年に立ち上げ、継続的な活動を行ってきた川崎フロンターレ。

 2011年の東日本大震災から11年を迎えた今年も、3月11日にはJR南武線「武蔵溝ノ口」駅、東急田園都市線「溝の口」駅でクラブスタッフ、マスコット(ふろん太、カブレラ)らが参加して募金活動を実施。そして名古屋グランパスとの一戦が開催された12日には、会場のホーム・等々力陸上競技場のメインスタンド前広場でも募金活動を行なった。

 今年は新型コロナウイルス感染拡大の予防策として、名古屋戦でベンチ入りしなかった選手たちがリモートで登場。画面に映し出された選手たちが募金を呼びかけ、参加したサポーターらに感謝の言葉を送った。

 オンラインでの参加に登里享平は「ファンの方と久しぶりに募金という形で交流できたことで、自分自身もパワーをもらいました。震災から11年たちましたが、僕たちは支援していかなければいけないですし、風化させないためにもこういった活動は改めて大事だなと感じました。自分たちから行動すること、働きかけることで、ファンや川崎市民の皆さんに伝えていけたらなと改めて思いました」とコメント。

 安藤駿介は「初めてこのようなオンラインという形でやりましたが、募金の形は色々とあって良いのかなと思います。ただ、コロナ禍が終われば、募金活動では握手で直接触れ合うこともできるし、陸前高田に行って交流もできるので、そこは見直して活動していきたいと思います」と言葉を続ける。
 

大島らベンチ入りしなかった選手たちが参加。提供:川崎フロンターレ

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 クラブ、そして選手らは、岩手県陸前高田市との交流などを通じて、震災を風化させることなく、ともに歩んでいきたいとの想いを強く抱える。

 大島僚太も「11年たちましたけど、まだまだ復興したとはいえない状況だと思います。僕らとして出来ることは小さなことかもしれませんが、継続して頑張っていきたいと思います。被災地の皆さんの力になれればと思います。これからも一緒に活動していきたいですし、一緒に頑張っていきたいですね」と想いを口にした。

 その願いはチーム共通だ。

「震災から11年となりました。11年は長いと思う方もいるかもしれませんが、まだまだ復興していない部分があったり、被災した方にとってはあっという間だと感じる人もいると思います。この活動をここまで継続していることが大切で、12年、13年とこれからも続けていきたいと思います」(安藤)

「震災が起きた年に陸前高田に行きました。震災のあった地域の映像なども見ました。すごくショックを受けたことを覚えています。そこから毎年、陸前高田にいきました。徐々に復興が進んでいるとは思いますが、まだまだ復興には支援が必要だなと思っています。継続的に活動をしていきたいですね」(登里)

 今回はオンラインとなったが、大切なのは継続することだろう。

 登里は「僕たちはサッカーを通じて勇気やパワーを届けることが出来ると思います。陸前高田の皆さんは試合を通してしか、僕たちの姿を見せることが出来ないのでもどかしい思いはありますが、心で繋がっていると思っています。コロナの状況が落ち着いたらまた陸前高田に遊びに行きたいと思います。僕たちが伺うことで子どもたちの笑顔を見ること事が出来ます。そして陸前高田の物産も魅力的で、カキやお酒なども自分が好きなものです。サッカー教室などで訪問できることが出来るようになったら、物産も味わっていけたらなとも思います。良い交流を続けていきたいですね」とメッセージを送る。

 安藤も「私たちフロンターレに関わる皆は、陸前高田の皆さんのことを忘れず、心に刻んで生活しています。これからも一緒に頑張っていきましょう」と語り、大島も「11年たちましたけど、まだまだ復興したとはいえない状況だと思います。僕らとして出来ることは小さなことかもしれませんが、継続して頑張っていきたいと思います。被災地の皆さんの力になれればと思います。これからも一緒に活動していきたいですし、一緒に頑張っていきたいですね」と続ける。

 そしてキャプテンの谷口彰悟の試合後の言葉もクラブとしての総意だろう。

「自分たちが当たり前のようにサッカーをできていることに感謝しないといけません。サッカー選手である以上、サッカーで、Jリーグの力で、日本をもっと盛り上げていけるように、そういう想いは持っていますし、ひとつのチームだけではなく、Jリーグ全体でこれからも継続してやり続けることが大切だと思います。チームとしてもMind-1ニッポンプロジェクトでやっているので、協力できることがあればやっていきたいです」

 できることは限られるのかもしれないが、クラブとして、そしてJリーグとしてともに歩み続けること。それが今後も大切になるのだろう。

構成●サッカーダイジェスト編集部

【PHOTO】今年はオンラインで。川崎が復興支援へ募金活動を実施
 
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