２年越しの“会心”のトロフィーリフトが注目を集めている。

　現地時間２月27日に開催されたカラバオカップ（リーグカップ）の決勝で、リバプールはチェルシーと対戦。延長を含めた120分間でゴールを奪えず、11人目までもつれ込んだ壮絶なPK戦を制し、９度目の戴冠を果たした。

　南野拓実は、準々決勝のレスター戦で劇的な同点弾を決めるなど、今大会４得点を挙げていたが、決勝で出番は訪れず。それでも、試合後にはチームの一員としてしっかりと存在感を放っていた。

　リバプールの面々が１人ひとり、サポーターに向け、トロフィーを掲げて喜びを分かち合うなか、コスタス・ツィミカスから手渡され、いよいよ南野の番になる。

　２シーズン前にプレミアリーグを制した際には、出場機会の少なさもあってか、どこか遠慮がちな姿が見受けられたが、今回は違った。決勝進出に大きく貢献し、ユルゲン・クロップ監督からも「彼がいなかったら、私たちはここにいなかっただろう」と名指しで称えられた日本代表FWは、満面の笑みを浮かべ、力強く、高々と掲げたのだった。
【動画】トロフィーを手に、サポーターの元へ向かう南野の後ろには…激熱シーンをチェック​

　この一部始終を切り取ったクラブ公式ツイッターの投稿には、国内外のファンが反応。感激の声が続々と上がっている。
 

「どんな姿勢で取り組んでいるか、周りからどう思われているかが表れている」
「泣きそう笑」
「何回も見てしまう。タキが報われて本当に嬉しい」
「カラバオ・カップ、南野なくしての優勝は有り得なかった」
「それは彼とケレハーのカップだ」
「タキ愛してる！それは当然のことだ」
「carabao messi」
「次はFAカップで我々を助けてくれ」

　また、英メディア『SPORT BIBLE』は、南野の後ろでジョーダン・ヘンダーソン、フィルジル・ファン・ダイク、ファビーニョがサポーターを煽っていたことに着目。「リバプールの選手たちがタクミ・ミナミノを応援する、心温まるシーン」と題し、こう伝えている。

「ミナミノはカラバオ・カップで重要な役割を担った。不運にも決勝には出られなかったが、試合終了のホイッスルが吹かれた後、日本代表選手は観客から素晴らしい歓迎を受けた。そして彼が観客席に向かうとき、ヘンダーソン、ファン・ダイク、ファビーニョが、この27歳に感謝の気持ちを伝えるため、観客を盛り上げたのだ」

　同メディアの言葉を借りれば、まさに「チームの強い絆を象徴するような瞬間」だった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部​​​​​​

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