現地時間２月６日、FAカップ４回戦が行なわれ、リバプールはカーディフを３-１で下して、次ラウンド進出を果たした。

　公式戦３連勝中の「レッズ」は２部（チャンピオンシップ）のチームを本拠地アンフィールドに迎え、序盤から攻勢に立つが、前半は得点なし。しかし53分、セットプレーからディオゴ・ジョッタのヘッド弾が炸裂して先制すると、68分には今冬に加入したルイス・ディアスのボールカットから南野拓実がルーズボールを詰めて加点、さらに76分に負傷明けのハービー・エリオットが鮮やかに３点を決め、カーディフの反撃を80分の１点に抑えてみせた。なお、５回戦ではノーリッジと対戦することが決まっている。

　新加入ディアスが得点に絡み、エリオットの他、チアゴ・アルカンタラも怪我から復帰するなど、後半戦に向けて好材料を多く得たリバプール。右ウイングで先発出場した南野の今季７点目となる得点もそのひとつであり、ユルゲン・クロップ監督は「今日は本当に良いプレーをし、素晴らしいゴールを決めた。（カタール・ワールドカップ予選を終えた後に日本から）早く戻って来たいという彼の素晴らしい行動により、彼をスタメンで使えた。我々にとっては、とても良いオプションだ」と日本人アタッカーを称賛した。

　リバプールでの公式戦50戦目で結果を残し、試合後はSNSでゴール時や喜びの写真を公開するとともに「良い週末」と英語で投稿した南野について、現地メディアは様々な評価を下している。リバプールの地元紙『Liverpool Echo』は10点満点の採点で及第点の「６」を与え、寸評では「前半は右サイドでインパクトを残すのに苦労したが、中央に押し入るとより試合に絡めるようになり、交代（69分にジェームズ・ミルナーと）前の最後のアクションでゴールを決めた」と評している。

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　サッカー専門メディア『90min』は「ハードワークを見せて、ゴールも決めた」と短いもののポジティブな記述で、採点も「７」と高め。リバプールの専門メディア『THIS IS ANFIELD』にいたってはジョッタと並んで最高タイの「８」で、寸評も以下のようにポジティブな内容に終始した。

「ジョッタとの連係など、幾つか右サイドで良いプレーを見せ、カーティス・ジョーンズに得点機を提供した他、中央での短いドリブルでも良いプレーを生み出した。ディアスの良い働きをうまくフォローして２点目をゲット。カップ戦においてはレッズの一員としての有用性をしっかり示しており、今後もチームが各コンペティションで勝ち上がっていけば、キーマンとなれるかもしれない」

　同じクラブ専門メディアの『FanNation』も採点は「７」と高いものの、寸評は「試合にほとんど影響を与えなかったものの、ゴールは良かった」というもの。一方、『TAW』は「前半は苦労したものの、ボールを繋ぎ続け、後半のプレーはまずまずだった。ゴールは、常に油断せずにいる彼らしい素晴らしいものだった」と賛辞を贈り、採点も「８」というチーム最高タイの数字を与えている。

　その他では、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』はチーム２番目の評価となる「７」を与え、英国公共放送『BBC』は82％のボールポゼッションを誇った前半において、南野が敵陣ペナルティーエリア深くに侵入してマイナスに折り返し、フリーのジョーンズに絶好の得点機を提供した場面（シュートは枠を外れる）に言及した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
    
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