現地時間２月５日、ラ・リーガ第23節が行なわれ、マジョルカはカディスを２-１で下して、６試合ぶりに勝利を飾った。

　降格圏が迫る中で勝点を積み重ねていくことが求められるマジョルカは本拠地ビジット・マジョルカ・エスタディでの一戦、開始８分にルベン・アルカラスのファインゴールで先制されるも、20分にブライアン・オリバンが倒されて獲得したPKをサルバ・セビージャが決めて同点。66分には相手GKヘレミアス・レデスマがハイボールをキャッチした際に膝を立てていたことでVAR検証によりPKと判定され、キッカーを務めたヴェダト・ムリチが決勝点を挙げた。

　気合いの入ったプレーと好連係を見せ、今冬にラツィオから加入したムリチが空中戦の強さを発揮しターゲットとして機能したこともあって幾つもチャンスを創り、見どころの多い試合を展開したバレアレス諸島のクラブ。その中で先発出場した久保建英も、帰国当日の強行出場で目立つプレーもなかった前節とは打って変わり、チャンスメーク、フィニッシュ、ドリブル、そして守備と、89分間にわたって躍動した。２点目のPKを誘発したFKも、カウンターから抜け出そうとした彼が受けたファウルによるものだった。

　試合後、自身のSNSで「+3!!!!!!」と勝点３奪取を喜んだ20の日本人選手に対して、現地メディアもポジティブな評価を下しており、マドリードのスポーツ紙『MARCA』は「タケは成長を見せた。スタメンに復帰し、わずかに外れた２つのシュートの際に素晴らしいきらめきを放った」「日本人選手は、今日は良いプレーを見せた」と綴り、３点満点の採点ではチーム最高タイの「２」がつけられている。

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　一方、『AS』紙の採点も同じく「２」（最高はムリチの「３」）で、速報記事では「久保は素晴らしいプレーを見せた」「久保のリサイタル」「ボールを触るたびにチームに解決策とスペクタクルを与えた。また、効果的なスペースへのドリブルで、攻撃の中心として相手にとっての脅威ともなった」といった賛辞が並んだ。

　バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は「そのローショットにGKレデスマは動けなかったが、ボールはポストをかすめた」とカットインからの惜しいショットに言及し、採点は５点満点で「３」。また地元紙『Diario di Mallorca』はムリチへのクロスやパスで幾つかチャンスを創ったことを伝えた他、ライブ速報では後半に自陣でのファウルが多かったことを綴り、守備でも久保が奮闘したことを示している。

　そして最後に、地元メディア『ok baleares』は全選手への寸評の記事において、４-２-３-１の２列目右サイドを担った背番号17を「（対峙した左SBの）アルフォンソ・エスピーノは久保の夢を見ることだろう。才能溢れるレアル・マドリーからのレンタルプレーヤーによる、素晴らしい対決だった」と評した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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