【セルジオ越後】2022年、「ニュースをくれる」選手は現われるのか? 遠藤や冨安が活躍するのもいいけど…

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2022年01月14日

いくら遠藤や冨安が活躍してもゴールを獲りまくる選手にスポットが当たる

オマーン戦で値千金の決勝点を挙げた伊東。日本代表では今のところ切り札的な存在となっている。(C) JFA

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 2022年のサッカー界は、1月からワールドカップ予選が行なわれ、さらに11月にはワールドカップ本大会も開催される。世間の目が集まる注目のイベントが目白押しだ。ただ、まさかとは思うけど、11月開幕の本番に日本の名前がない、なんて事態にはなってほしくないね。そんなことになったら、日本サッカーの人気は地に落ちてしまう。

 そのワールドカップ予選突破、ひいては日本サッカーの好感度アップのために、今年はどれだけスポーツ界に、あるいは日本社会にニュースをくれる選手が登場するのか。そこに注目していきたいよ。
 
 ここで僕が言う「ニュースをくれる選手」というのは、社会を活気づけてくれる選手のこと。つまりシンプルに言うと、得点に絡む選手だ。サッカーって、やっぱり得点が入った時が一番活気づくよね。それはどんなリーグでもそうだし、それが一番のニュースになる。

 遠藤がドイツで一番デュエルが強いとか、冨安がアーセナルのDFで一番採点が良いとか、彼らが活躍するのもいいけど、例えば久保がゴールを獲りまくったら、そこに最もスポットが当たるし、それが一番のニュースになるのは間違いないよ。

 ところが2021年の日本サッカーはワールドカップ予選ではなかなか点が獲れないし、世間の誰もが知るようなヒーローは出てこなかった。むしろ、引退する選手のほうがテレビでよく見かけたし、話題になったんじゃないかな? 年明けも香川のベルギー移籍やカズの新天地決定がネットのトップニュースを飾って、代表選手のニュースで目立っていたのはキャプテンの吉田が怪我で1、2月の予選出場が厳しいという話題くらい。古橋も年末に負傷していて先行きが不安だ。

 不安や心配事のほうが際立つほど、今の日本は層が薄いということなんだ。古橋が点を獲っている時はいいけど、その古橋が怪我をしたら他に点を期待できる選手は? 途端に不安が大きくなってしまう。

 得点力不足はいまに始まったことではないけど、点を獲る選手がなかなか出てこなくなっているのも確かだね。今回の高校選手権でも青森山田が他を圧倒して優勝したけど、個人にフォーカスすれば圧倒的な存在というのは見当たらなかった。育成面でも点取り屋を育てるという部分を、もっと真摯に見直すべきなんじゃないかな。

 新年早々、厳しいことばかり言ったけど、ワールドカップ予選は通常なら本大会前年の夏くらいまでには終わっていたから、ワールドカップイヤーに予選の試合がまだ4試合も残っているというのは、サッカー界にとってはチャンスと言えばチャンス。これまでのもたつきを払拭するようなゴールラッシュで「自分こそがヒーロー」だと、大谷翔平にも負けないくらいの存在感のある選手の登場を望みたいね。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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