ロメル・ルカクの思わぬ発言にトーマス・トゥヘル監督が反応した。英公共放送『BBC』などが伝えている。

　今夏にクラブ史上最高額となる１億1500万ユーロ（約143億8000万円）の移籍金で、インテルから古巣のチェルシーに復帰したルカクは、先月30日に公開された『Sky Sport Italia』のインタビューで「現状はハッピーではない」と語り、トゥヘル監督が「異なるフォーメーション」を採用したことに苦言を呈していた。

　ドイツ人指揮官はこの話題に対し、「騒ぎ立てたくはない。文脈を無視して見出しを付けるのはとても簡単だ。我々に必要のない雑音であり、好きではないね。必要なのは落ち着いた環境と集中力であって、それは何の役にも立たない」とメディアに対して不満を露わにすると、28歳のベルギー代表FWについては、こう語っている。

「彼が不幸だとは思わない。それとは正反対だ。もし私が状態を聞かれたなら、『彼は絶対に大丈夫だ』と言うだろう。ロメルがここで見せる日々の仕事や態度、振る舞いを反映しているわけではない。

　彼が不幸だと感じている人はこの建物の中にはいないと思う。だからこそ、彼の発言にはとても驚かされているよ。このような状態になる理由が見当たらないので、確認する必要がある」

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　その一方で、馴れ合いを嫌うトゥヘル監督は、選手との適切な“距離感”に関しても以下のように持論を述べている。

「成功するためには、常に調和している必要はない。毎日抱き合ったり、愛し合ったりする必要はないんだ。時にはギリギリの状態であることもいい」

　ルカクは負傷や新型コロナウイルスによる離脱により、ここまでリーグ戦８試合の先発に留まるも、先月26日のアストン・ビラ戦（〇３-１）で復帰以降は、２戦連発と調子は上向きだ。今後もゴールを量産し、ネガティブ報道に蓋をすることはできるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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