J１リーグ　１stステージ・12節
ガンバ大阪 ‐ 川崎フロンターレ
５月16日（土）／18:30／万博記念競技場
 
ガンバ大阪
リーグ成績（11節終了時）：３位    勝点22  ７勝１分２敗　16得点・８失点
 
【最新チーム事情】
●右膝痛で戦線離脱していた米倉が今節復帰の見込み。
●広島戦でのラフプレーをJリーグから調査されたCB岩下も先発濃厚。
●代表候補入りしたCB丹羽が、代表候補合宿をともにした川崎の大久保封じに自信。
●川崎戦で勝利すれば首位浮上の可能性も。
 
【担当記者の視点】
　前節の広島戦はシュート７本に抑えられたものの、長谷川監督は「プレー自体は良かった」と評価しており、GK東口の好パフォーマンスにも助けられて３試合ぶりの無失点と守備も一定の安定感を見せた。
 
　右足かかとを痛めて広島戦の先発を回避したパトリックだが川崎戦は先発の見込み。カウンターの起点としてボールを収める存在だけにフル稼働が期待される。本職不在で懸念材料になっていた右SBだが、怪我明けの米倉が先発と見られる。様子を見て再び丹羽を右SBに回す可能性もあるが、いずれにせよ米倉がプレーできる状態にあるのは朗報だ。
 
　川崎はリーグ最多得点を誇り、パス回しの質もリーグ屈指。ボール保有の技術は相手が一枚上手だが、ボールをある程度持たれる状況はG大阪にとって“想定内”だろう。強固な守備ブロックで攻撃を撥ね返し、鋭いカウンターを仕掛けながら、早い時間に得点を奪えれば、「堅守＋カウンター」の形が一層活きそうだ。
 
　また、代表候補同士の攻防も見どころのひとつ。G大阪は東口、丹羽、藤春、今野、宇佐美。川崎は大久保、谷口、杉本。それぞれのマッチアップから目が離せない。
 
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川崎フロンターレ
リーグ成績（11節終了時）：５位    勝点17  ５勝２分４敗　19得点・15失点
 
【最新チーム事情】
●代表候補合宿で良い刺激を受けた３選手（大久保、杉本、谷口）が帰還。
●中村が全体練習に合流。
●前節・名古屋戦の途中、足の違和感で交代した大島が練習復帰直後に離脱。
●谷口がアンカーで試され、先発起用される可能性も。
 
【担当記者の視点】
　前節の名古屋戦で途中交代した大島は今節の出場を回避する見込みで、システムとメンバー構成も変わりそうだ。数試合続けて採用していた３-４-３から４-３-３へと変更し、CBの谷口をアンカーに配置。CB２枚とアンカー１枚でリスク管理しながら、中村と森谷を中心にゲームを作る形となるだろう。
 
　前節で連敗を３で食い止め、悪い流れは一度断ち切った。首位・浦和との勝点差は７だが（ACLの影響で浦和は１試合未消化）、まだ第１ステージ優勝に一縷の望みはある。勝利のポイントは、中盤の攻防と相手２トップへの対応だろう。
 
　ある程度、川崎がボールを保持できるはずだが、G大阪はハードワークが光るだけに、ひとつのミスで鋭いカウンターを食らうだろう。アンカーの谷口がセーフティネットとなって、ピンチの芽を早めに摘めれば失点のリスクを最小限に抑えられるはずだ。もっとも相手２トップは、一瞬の隙でゴールを決める力を持つだけに、川崎の攻撃時ほど後方のバランスに気を配りたい。