J1リーグ　１stステージ・５節
ヴィッセル神戸-ヴァンフォーレ甲府
４月12日（日）／16:00／ノエビアスタジアム神戸
 
 
ヴィッセル神戸
リーグ成績（４節終了時）：14位　勝点４　１勝１分２敗　３得点・５失点
 
【最新チーム事情】
●ナビスコカップを含めここ３戦は２勝１分と、状態は上向き。
●前節の広島戦で初めて３バックを採用。指揮官、選手ともに手応えを語る。
●その広島戦で負傷した渡邉、Ｐ・ジュニオール、石津、高橋祥の状態が気がかり。
●増山、田代がナビスコカップ・仙台戦でプロデビュー。若手がチームを盛り上げる。
 
【担当記者の視点】
　３節終了時点では最下位に沈んだが、３月28日のナビスコカップ・山形戦（○３-１）で今季初勝利を飾ると、前節の広島戦（○１-０）でリーグ戦初勝利、山形戦以降、２勝１分と状態は上向いている。
 
　好調の要因としては守備の安定が挙げられる。広島戦で初めて採用した３バックにはネルシーニョ監督、選手ともに手応えを感じており、ここ３試合では１失点と堅牢なディフェンスを見せている。相手のシステムに合わせる意味でも、今節も３-４-２-１で臨む可能性は高いだろう。
 
　ただ、心配なのは広島戦から別メニュー調整が続く渡邉、P・ジュニオール、石津、高橋祥の状態だ。特に前線の駒不足は深刻で、直近のナビスコカップ・仙台戦（△０-０）は増山、田代をプロデビューさせてなんとか乗り切ったが、４人の出場が難しいとなれば厳しい戦いを余儀なくされる。
 
【J１展望】１stステージ・５節｜全９カードの予想布陣、最新情報
　
ヴァンフォーレ甲府
リーグ成績（４節終了時）：17位　勝点３　１勝０分３敗　１得点・５失点
 
【最新チーム事情】
●劣勢時の「試合運び」をチーム全体で確認。
●再入団のM・パラナが、ナビスコカップ・松本戦で途中出場。
●負傷の新井、B・ジバウが練習を回避。神戸戦の出場は微妙な状況。
 
【担当記者の視点】
　逆転負けした直近のナビスコカップ・松本戦（●１-３）を含め公式戦４連敗中と、“泥沼寸前”にある。ここまでの戦いぶりを見る限り、時間帯によっては「狙いどおりのプレー」（樋口監督）も見られるが、攻撃の形が作れず随所でミスが目立つなど、攻守とも課題が山積している。
 
　また「（相手を）受けてしまったら我慢できない」（樋口監督）と指摘するように、目立つのが劣勢時の弱さだ。先述した松本戦では、前半こそ主導権を握ったものの後半は相手の勢いに呑まれ、一方的に攻め込まれて失点を重ねた。
 
　当然、この試合でも「試合運び」が問われる。マルキーニョスや渡邉など強力なアタッカーを擁する神戸を相手に劣勢を余儀なくされる時間帯もあるはずで、そこでいかに我慢できるか。さらに反撃への流れを作り出せるかがポイントになりそうだ。