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久保が起点となりニュルンベルクが先制するも土壇場で失点…フランクフルト・長谷部は安定した守備を披露!

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年10月29日

久保は決定的シュートも放ち、88分に交代

強敵相手に気合の入ったプレーで主導権を握り、久保(14番)を起点に先制ゴールも奪ってホームスタジアムを沸かせたニュルンベルクだったが、勝点3奪取はならず。低調フランクフルトに意地を見せつけられた格好だ。 (C) Getty Images

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 10月28日、ブンデスリーガ第9節が行なわれ、ニュルンベルクとフランクフルトの一戦は1-1の引き分けに終わった。
 
 2連敗、そして直近4試合で16失点と大苦戦しているニュルンベルクと、公式戦5連勝で前節はデュッセルドルフを7-1で下すなど絶好調のフランクフルトという対照的なチームの対戦。この試合は日本人対決としても注目されていたが、久保裕也、長谷部誠ともに先発出場を果たしている。
 
 劣勢が予想されたホームのニュルンベルクだが、試合が始まると積極的に敵陣に攻め込んでいく。久保は2トップの一角として頻繁に攻撃に絡み、4分には粘ってキープしたボールをレーベンスに通し、ミドルでのファーストシュートを引き出す。
 
 ホームチームの攻勢は続き、15分にFKのクリアボールをライボルドが、その直後にはマルグライターが立て続けにフィニッシュに持ち込み、さらに17分には、左からのクロスにクネルがファーサイドでスライディングしながら合わせ、右ポストを叩くという決定機も創出した。
 
 対するフランクフルトは時間の経過とともにボールポゼッションを高めていくが、なかなかチャンスには繋げられない。レビッチが幾度も左サイドを突破し、また揺さぶりをかけるものの、前半、ゴール前に入れたボールが味方に合うことはなかった。
 
 攻められる頻度の高いアウェーチームは、むしろ守備で個々の能力の高さを発揮。クネルやミシジャンに抜け出される場面があったものの、コスティッチ、エヌディカらがしっかり寄せてシュートを撃たせない。定位置の3トップの中央に入った長谷部も安定した守備で相手の攻撃をはね返し続け、また精度の高い縦パスで攻撃にも貢献していく。
 
 前半は両者スコアレスで終了。ヨーロッパリーグのアポロン・リマソル戦から中2日でこの試合に臨んでいるフランクフルトは、徐々に攻勢を強めるも主導権を奪い切れず、結果的にはニュルンベルク・ペースの45分間と言えた。
 
 後半、立ち上がりはフランクフルトが攻め込むが、ニュルンベルクも負けておらず、前半同様に一進一退の攻防を展開。ホームチームはボールを奪うと縦に速い攻めを見せ、アウェーチームはパスワークと個人技で前に進んでいく。
 
 冷たい雨が降りしきるなか、互いに相手の守備ブロックを崩せないまま時間は進む。フランクフルトは68分、レビッチに代えてアレを投入して膠着状態を打破しようとする。しかし、前線でのプレーは精度も意外性も欠き、充実したニュルンベルクDF陣を慌てさせることはできない。
 
 徐々にスペースが空いていく状況はホームチームにとってより有利となり、たびたびカウンターを発動させる。久保も前を向いてボールを持てるようになり、好パスを提供。78分には、ミシジャンの突破を長谷部が防いでこぼれたボールをダイレクトで叩き、GKトラップの牙城を脅かした。
 
 そして79分、試合の均衡が破れる。久保がペナルティーエリア右のミシジャンに好パスを通すと、ここからのクロスをファーサイドにいた交代出場ズレラークがフリーでのヘッドで合わせ、ニュルンベルクがゴールを奪ったのだ。
 
 終盤になってリードを許したフランクフルトは、攻撃のギアを上げていくが、ヨビッチがシュートを浮かせてしまうなど、チャンスを活かせない。逆にボールを奪われると、ニュルンベルクの逆襲に脅かされた。
 
 85分、ニュルンベルクはカウンターからミシジャンの右からのクロスを久保がダイレクトボレーで合わせるが、DFに当たってCK。さらに直後にはDFラインの裏に抜け出すが、浮き球を処理したところで長谷部の的確な寄せでボールを奪われる。そして88分、久保はエラスとの交代でベンチに退いた。
 
 試合はアディショナルタイムに突入。ニュルンベルクは勝利間近だったが、粘るアウェーチームは92分、ダ・コスタが右から入れたクロスをアレがスライディングで押し込み、土壇場で追いついた。
 
 間もなくして試合は終了。ニュルンベルクは予想を覆して主導権を握りながら先制点を奪ったものの守り切れず、一方のフランクフルトは調子が上がらない状態で敗北のピンチに陥りながらも、最後に引き分けに持ち込んだ。同じ勝点1でも、両チームの状況は対照的なものとなった。
 
 連敗を止めたニュルンベルクはこの先、31日にDFBカップ2回戦でハンザ・ロシュトクと対戦し、11月3日にアウクスブルクのホームに乗り込む。一方、6連勝はならなかったフランクフルトはすでにDFB杯は敗退しており、次の試合は11月2日、アウェーでのシュツットガルト戦となる。
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