９月16日（現地時間）、リーグ・アン第５節が行なわれ、マルセイユは４-０でギャンガンを下した。
 
　本拠地ヴェロドロームでの一戦、酒井宏樹は定位置の右SBで先発出場を果たしている。
 
　前半、マルセイユはポゼッションでは大きく上回るも、効果的な攻めは少なく、逆にカウンターから幾度かペナルティーエリアに侵入されるなど、危ない場面を迎える。酒井も対面するテュラムのスピーディーな突破に振り切られる場面が幾度か見られた。

 
　18分にCKからサンソンが思い切ったダイレクトシュートを放った場面以外は、チャンスを作れずにいたマルセイユだが、30分、酒井がトバンとの連係で右サイドを抜け出し、正確なクロスを入れると、これをミトログルが頭で合わせたが、決定的なシュートはわずかにゴール右外に逸れてしまった。
 
　盛り上がりに欠けた前半を終え、マルセイユは精彩を欠く左のアタッカー、オカンポスに代えてMFロペズを投入。これで守備が前半よりは落ち着いたホームチームは、ボールを支配しながら、攻撃のギアを上げる。
 
　50分、酒井は再びトバンからパスを受け、中に切れ込んでエリアに侵入。相手DFのきわどいスライディングに止められたものの、非常に効果的な攻撃参加だった。
 
　そして57分、その酒井が先制ゴールの起点となる。彼が入れたスローインから、浮き球の競り合いの後、トバンがヘッドでGKヨンソンの頭上を抜いたのだ。
 
　ようやくリードを奪ったマルセイユは優勢に試合を進め、幾度かフィニッシュまで持ち込む。そして72分、サンソンのクロスを相手DFがクリアしたところを、パイエがエリアの外から右足でダイレクトで叩き、豪快にゴールネットを揺らした。
 
　安全圏に入ったマルセイユは、ますます攻撃が活性化。80分、ストロートマンの縦パスを右サイドでうまくトラップしたトバンが、カットインから左足でよくコントロールされたシュートをゴール左隅に突き刺して３点目を挙げる。
 
　さらにその３分後、サンソンのスルーパスでエリアに侵入したパイエのラストパスを受けたフリーのミトログルが、ワントラップからゴールネットを揺らした。
 
　前半の拙攻から一転、終わってみれば４つのゴールを生み出し、連勝を飾ったマルセイユ。今週はウィークデー（20日）にフランクフルトとヨーロッパリーグを戦った後、リーグ・アンでは23日にリヨンの本拠地に乗り込む。