「私はいま12か月前の気持ちを思い出している」
ユベントスのジャンルイジ・ブッフォンは5月17日、今シーズン限りでの退団を表明した。現役続行の可能性は残したが、プレーを続ける場合でも、その舞台はイタリアではない。イタリア代表での活動にも終止符を打った。またひとり、レジェンドがカルチョからいなくなる。
イタリア・サッカー界は、昨年も偉大な選手を失った。フランチェスコ・トッティだ。ローマ一筋の選手生活に終止符を打ったトッティは、その後フロントに入り、クラブ幹部のひとりとして新たな道を歩んでいる。
イタリア・サッカー界は、昨年も偉大な選手を失った。フランチェスコ・トッティだ。ローマ一筋の選手生活に終止符を打ったトッティは、その後フロントに入り、クラブ幹部のひとりとして新たな道を歩んでいる。
5月18日付けのイタリア紙『Gazzetta dello Sport』の一面に、そのトッティがブッフォンに宛てた手紙が掲載された。トッティはその中で、「君がユベントスとの別れを発表したいま、私は12か月前の気持ちを思い出している」と述べている。
「(ユーベでのラストゲームとなる)明日、スタジアムで君が何を感じるのか、私にそれを言うことはできない。その後、前に進むか立ち止まるかを決めるとき、君が頭の中で何を思うかも分からない。消化の仕方は人それぞれだ」
「でも、これから君が、これまでのキャリアを振り返っていくだろうことは分かる。そして、私たちの映画に、お互いがそれぞれ映っているのを考えると、それは美しいことだ」
「私たちは若くして知り合い、次第にキャプテンになり、男になっていった。青い(代表の)ユニホームを一緒に守った。そしてそれぞれのもうひとつの肌のために戦った。私は黄と赤の、君は白と黒の肌だ」
「すべてを順に追っていくのは大変だが、そこから飛び出してくる渦巻は本当に強烈だ。ドイツ・ワールドカップの夜、ベルリンの空に掲げたトロフィー、かわした抱擁…。私が決めたクッキャイオ(ループシュート)や強烈な一撃もここに加えようか。それから、なくてよかった君のいくつかのセーブもね!」
「君という対戦相手、そして君というチームメイトがいてくれたことに、感謝している」
「追伸 これからもしアドバイスが必要になったら連絡してくれ。君のためなら、私はいつだって傍にいるからな」
「(ユーベでのラストゲームとなる)明日、スタジアムで君が何を感じるのか、私にそれを言うことはできない。その後、前に進むか立ち止まるかを決めるとき、君が頭の中で何を思うかも分からない。消化の仕方は人それぞれだ」
「でも、これから君が、これまでのキャリアを振り返っていくだろうことは分かる。そして、私たちの映画に、お互いがそれぞれ映っているのを考えると、それは美しいことだ」
「私たちは若くして知り合い、次第にキャプテンになり、男になっていった。青い(代表の)ユニホームを一緒に守った。そしてそれぞれのもうひとつの肌のために戦った。私は黄と赤の、君は白と黒の肌だ」
「すべてを順に追っていくのは大変だが、そこから飛び出してくる渦巻は本当に強烈だ。ドイツ・ワールドカップの夜、ベルリンの空に掲げたトロフィー、かわした抱擁…。私が決めたクッキャイオ(ループシュート)や強烈な一撃もここに加えようか。それから、なくてよかった君のいくつかのセーブもね!」
「君という対戦相手、そして君というチームメイトがいてくれたことに、感謝している」
「追伸 これからもしアドバイスが必要になったら連絡してくれ。君のためなら、私はいつだって傍にいるからな」