「サッカーの残酷な一面を見た」豪女子代表監督が、なでしこジャパンとの決戦を振り返る

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年04月22日

「我々は勝てた」と手応えを口にも。

攻撃的な作り上げ、日本を追い詰めたオーストラリア代表監督のスタジッチ(右端)は、試合後にポジティブな言葉を残した。 (C) Getty Images

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 なでしこジャパンとの激闘の末に惜しくも0-1と敗れてしまった“マチルダ(女子オーストラリア代表の愛称)”。しかし、敗軍の将となってしまった指揮官は、「自分たちを誇りに思う」と胸を張っている。

 現地時間4月20日、ヨルダンで行なわれた女子アジアカップ決勝は、日本がオーストラリアに1-0で勝利。見事に大会連覇を果たした。

 試合を掌握していたのはオーストラリアだった。体躯を利した力強いサッカーを展開した“マチルダ”は、日本を幾度となくピンチに陥れた。しかし、DF熊谷紗希や相手守護神の山下杏也加を中心とした日本の粘り強い守備に苦戦。そして、試合終了間際の84分、途中出場の横山久美に決勝点を奪われてしまったのだ。

 試合後、オーストラリアの指揮官アレン・スタジッチはAFCの取材に「決勝のパフォーマンスは大会中で最高のものだった」と語り、チームの出来を誇った。

「我々は本当に素晴らしいパフォーマンスを見せたと思う。4バック、中盤の3人、最前線の3人、すべての選手が、すべてのポジションにおいて、試合を支配していた」
 
 それでも勝てないのがサッカーというスポーツの難しさであり、奥深いところだ。スタジッチ監督は、「時にサッカーは残酷な一面を見せるんだ」とコメントしたうえで、勝負強さを見せつけた日本に賛辞を贈っている。

「我々は多くのチャンスを作ったが決めきれなかった。だが、日本はどうだろう。彼女たちは一つか二つしかなかったチャンスの内、一つを決めて勝った。残念ながらそれがサッカーであり、このスポーツの残酷な部分なんだ。日本のゴールは素晴らしいゴールだったし、勝つに値したと思う。私は彼女たちを祝福したい」

 敗れたとはいえ、大会女王の日本を追い詰めたことはオーストラリアにとって自信に繋がったようで、スタジッチ監督は手応えと課題を口にしている。

「我々はここ3~4年で日本に0-1で敗れた試合はいくつかあるが、今日はその逆の結果にもできていたと思う。私は日本を支配できたと思っているし、勝てたとも思っている。ただ、サッカーにおいては得点が重要で、日本は素晴らしいゴールを奪ったんだ。勝者とは何たるかを思い知ったね」

 来年6月にフランスで行なわれる女子ワールドカップへの出場も決定しているオーストラリア。世界の頂点を争う舞台で、日本へのリベンジの機会も虎視眈々と狙っているはずだ。“マチルダ”の戦いぶりにも注目したい。
 
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