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「ワンダーゴール!」「難易度がすこぶる高い」ウェールズ代表MFの技あり弾を英メディアが絶賛!

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年04月06日

ここ9試合で6得点・2アシストの大暴れ!

決定力の高さを見せつけたラムジー。現在27歳と、脂が乗り切っている。(C)Getty Images

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 木曜日に行なわれたヨーロッパリーグ準々決勝第1レグ、アーセナル対CSKAモスクワの一戦は、ホームチームの4-1圧勝に終わった。
 
 そのロンドン決戦で奮迅のパフォーマンスを披露したのが、ウェールズ代表主将のアーロン・ラムジーである。まず9分にエクトル・ベジェリンのグラウンダークロスを中央で合わせて豪快に先制点を蹴り込むと、互いに1点を取り合い2-1で迎えた28分にゴラッソを生み出す。左サイドのメスト・エジルが抜群のタイミングで繰り出したロブパスに呼応し、ジャンプしながら右足アウトサイドでちょこんとインパクト。これが飛び出してきたロシア代表GKイゴール・アキンフェエフの頭上をものの見事に抜き、ゴールネットを揺すったのだ。

 
 試合は4-1というド派手なスコアで前半を終えたアーセナルが、守備重視の慎重な戦法でその後はゼロ封して快勝。第1レグで大勝を飾り、ビッグアドバンテージを得た。アーセン・ヴェンゲル監督は「素晴らしいゴールラッシュと守備への不安が交錯する、なんとも言えない前半だった。結果的に次に繋げられる勝利となったことを嬉しく思う」と語っている。

 
 やはり英メディアが称えたのは、ラムジーの圧巻パフォーマンスだ。高級紙『The Guardian』が「まさにワンダーゴール! (ラムジーの)天性のゴールセンスから生まれた一発だ」と評すれば、英衛星放送『Sky Sports』は「難易度がすこぶる高いフィニッシュ。オフサイドラインを完璧なタイミングで打破した。エジルのパスも見事だった」と絶賛。さらに『The Daily Star』紙も「時間が止まったかのような錯覚を覚えさせた。名手アキンフェエフもノーチャンスだ」と報じている。
 
 今シーズンは大小の怪我に苦しんできた。年末から年明けにかけてはハムストリングを傷めて1か月半の戦線離脱を余儀なくされた。ところが1月下旬に復帰を飾ると、以降は低調なパフォーマンスを続けるチームにあって孤軍奮闘。エバートン戦のハットトリックやヨーロッパリーグ・ミラン戦での値千金弾を含め、再合流後は公式戦9試合で6得点・2アシストと暴れている。
 
 ヴェンゲル監督は「アーロンは我々にとっての大きな支えであり柱だ。コンシステンシー(継続性)に秀で、本当に波がない。2013年以降はスタイルを進化させて、よりゴールを決めるようになったね。いまや頼れるフィニッシャーだ。怪我との闘いは続くが、私の信頼は揺らがない」と激賞する。
 
 もはや国内のふたつのカップ戦は敗退し、プレミアリーグでもチャンピオンズ・リーグ出場権争いから事実上脱落したアーセナル。唯一残されたヨーロッパリーグの覇権奪取へ、“ワンダー・アーロン”が力強くチームを牽引する。
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